明笛について(28)52号(2)

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斗酒庵 長いものにまかれる の巻明笛について(28) 明笛52号(2)

STEP2 ふさぎこむもの

 篠笛とかに比べると,明笛の唄口は小さい。

 Webで見ると,管径に対して唄口が小さいと甲音ばっかり出て呂音が安定しない,みたいな事がよく書かれてますが……これホントでしょうかねえ?
 庵主はいっつも,甲音が出ないんで苦労してるんですが………………

 52号,修理に入りましょう。
 前回書いたように,この楽器で唄口が広げられたのは,そういう使用上の調整ではなく,前修理者が間違って一番大事な唄口の真ん中へんを潰しちゃったためと推測されます。
 孔を広げる工作もちょっと雑で全体の形も少し歪んでますし,その広げてる方向にヘコミが続いてるのですから,そもそもこのやりかたではどれだけ削ってもキレイな周縁には戻りませんな。

 ヒビ割れ修理のため,管を紐か細いハリガネで縛ったためについたものであろうこのヘコミは,ごくごく浅く,ちょっと見には分からないていどのものですが,唄口を横から見ると,本来ならきれいな弧になってるはずのラインが,真ん中のあたりで微妙に歪んでしまっているのが分かります。

 さて,まずはこのヘコミをどうにかせにゃならんわけですが。
 肝心のヘコミがあまりにも浅すぎるので,通常のパテ盛り工作ではうまくいかなそうです。
 こういう場合はむしろ,削って均してしまったほうがラクなんですが,管の肉厚がそれほどないようですし,唄口の周辺ですので,後々どういう影響が生じるか分かったものではありません。
 そこで,まずは骨材を入れずエポキだけを盛ってみました。

 木固めの塗装下地でここだけ厚盛りしたようなものですな。
 エポキだと浅いヘコミにもしっかり食いつきますし,透明なので硬化してから均し,上から保護塗りをすれば目立たなくなります。

 一晩置いて整形。
 とりあえず唄口周縁の管表面が面一で平らになりました。
 これでふつうに音が出れば,唄口の拡張工事自体には目をつぶり,全体をさっと保護塗りして終われたとこだったんですが。

 試奏してみたところ。
 呂音は若干引っ掛かりがあるものの普通に出せましたが,甲音がまったく…ピクリとも…いくらふンばってもスカしてもプっとも出ない状態----なるほど唄口が大きくなると…(以下略,冒頭にもどる)
 つても篠笛に比べると,現状でもずいぶんと小さめなんですが。(^_^;)

 まあ前修理者の工作が雑だったあたりで,こうなる予想はないでもなかったんで,あきらめて唄口を再生することといたしましょう。
 今回はツゲの木粉をエポキで練ったパテを使い,こんな工法でやります。

  • まずはクリアファイルを幅3センチほどの短冊状に切ります。
  • 丸棒に両面テープを少し貼り,先ほどの短冊を巻きつけて,細いマスキングテープで留めます。
  • これを管内に差しいれ,唄口のところでマスキングテープを剥がし,管の内側に展開させ,棒をそっと抜き取る。
 ----従前は,ちょっと固めに練ったパテを硬化直前に唄口へねじ込んでいたんですが,それだとオリジナルの部分への食いつきがイマイチなのと,管の内がわにあふれたぶんをキレイに均すのが(表からまったく見えない作業なので)けっこうタイヘンだったのですが。この方式だと,パテが多少緩くても管内にほとんど入り込まないので,後々の作業がかなりラクですね。

 骨材を混ぜると,エポキの硬化が若干遅くなるようですので,二日ぐらい時間をとってから次の作業に。
 管表面の余計な部分をなるべく傷つけないように,パテを管表面と面一に整形したところで,パテ部分の強化のため,エタノで緩めたエポキを塗って滲みこませます。また一日置いて,表面をも一度整形。

 そして穴あけです。

 クリアフォルダは,孔を開けたあと,ツマヨウジか棒で少し押しこんでやれば,ペコンと簡単にはずれてくれます。
 そこでこれを入れる時に使った棒に最初より多く両面テープを貼り,くっつけて管からひきずり出したらお役御免。

 指孔の大きさカタチを参考に,孔を広げてゆきます。

 時折息を入れ,具合を確かめながら削ってゆきます。
 実際に吹いてみるまでちゃんとした調整は出来ませんが,それを見越し,後々で拡張可能なよう,ちょっと小さめなところでやめときましょう。
 パテ部分はそれなりに固いのですが,角の部分はまだごくモロいので,だいたいのカタチができたらもう一度,緩めたエポキを滲ませまておきます。
 ここまでやったところで外に持ち出し,吹きながら最後の調整。

 せっかく直した唄口が傷つかないよう,やわらかい紙を幾重にも巻いて,公園まで持って行きましたよ~

 従前よりずいぶんと小さい唄口となりましたが,こんどは呂音も甲音もいちおう出るようになりました。
 あとはパテ盛りした部分の補強と補修箇所の誤魔化しのため,少し濃いめの色で保護塗りします。


(つづく)

明笛について(28)52号(1)

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斗酒庵 長いものにまかれる の巻明笛について(28) 明笛52号(1)

STEP1 長いものにはマカロニ

 さて,モノは夏の草刈り帰省から帰ってすぐくらいに届いてたんですが。
 イロイロありまして報告が遅れております。

 明笛52号は管長575……お飾りもなく管がいくぶん細身なので,ちょっと見そんなに長いように見えませんが。これは庵主がいままで扱った明笛の中で,竹の管部分だけだと過去最長。ひとつ前の51号が更新したばかりの記録(560)が,またまた更新されました!

 頭部刻字の最後に 「小山」 と刻まれるこの作者の笛は,だいたい同じような姿寸法で,明治の明笛としてはちょっと古めかしいタイプに当たります。
 明楽・清楽の明笛の多くにはラッパ状の飾りが頭尾についています。これ,当初はごくシンプルなものだったのですが,明治の後半くらいになるとカタチも様々,デザインもやや派手に,大きく長くなってゆきます。

 これに対し,この作者の笛の飾りはだいたい,ごく短く頭尾ともに先端に開きのあまりないシンプルな筒状をしています。

 これは清楽流行前に 「南京笛」 と呼ばれていたタイプ----唄口や指孔の前後に籐や糸が巻いてある----今現在の中国笛子により近いスタイルですね。

 さて,その頭尾の飾りですが,今回はいづれも欠損。
 飾りがないのに取付の凸部だけ残ってたんじゃ見栄えが悪かったからでしょうか,どっちの端もキレイに削られちゃってます。

 明笛のお飾りは取付けが比較的ユルユルで,また素材が骨とか象牙とか牛の角とか動物質のものであることが多いため,落として壊れたりネズミや虫に食われてしまったりでなくなっちゃってることも少なくありません。
 お飾りが壊れたり無くなったりした後の対処として,これと同じように取付け部を削り,両端をふつうの竹笛みたいに整形しちゃってる例はけっこう見ますね。

 管内の汚れがスゴいです…真っ黒ですわ。
 響孔のところに紙を貼った痕もありますし,管のところどころに細かな傷もあり,これが楽器として使用されていたものであることは間違いなさそうです。

 唄口とその周辺には,補修らしき痕跡が見えます。
 その頭がわ少し上に,管をぐるっと巻いて何かが擦れたようなキズ。
 唄口真ん中あたりの縁には,削ったというより圧がかかって潰れたようなごく浅いヘコミができ,上下の縁にも同じようなヘコミが見られます。いづれもちょい見で分かるようなものではありませんが,唄口周辺,けっこう傷だらけですわ。
 唄口の寸法は指孔より一回り以上大きくなってますが,これも製造段階からこうだったのではなく,この修理後の調整・補修として前使用者によって拡張されたもののようです。

 たぶんなんですけどね…コレはまず唄口の上がわにヒビが入ってしまったので,接着剤を割れ目に流し込み,管を糸か細いハリガネで縛って固定したんじゃないかと思います。ところがその作業中に,こんどは唄口の下がわにもヒビが発生----接着作業をもう一度やったんですが,その際なぜかよりにもよって,唄口のど真ん中あたりを思いっきりふン縛ってしまったご様子。
 ……あわててたんでしょうねえ。

 ヒビ割れの処理は接着剤もウルシで当時の定石通り。キッチリきれいに仕上がっていますが,終わってみればエアリード楽器でいちばん大事な唄口の縁が壊滅状態。
 潰れたりへこんだりしてしまった縁をもう一度立てようと,唄口周縁を全体的に削り直した----ってとこでしょか。ただしこちらの作業は,ちょっと見にも縁の内壁がデコボコになってるのが分かるくらいで,お世辞にも上手とは言えません。

 損傷や不具合のある個所をまとめると----こんなとこでしょうか。

 まあ指孔のズレは後付けでなく原作者によるデフォルトなわけですが。
 全体にヨレてるわけではなく,右手・左手でそれぞれふさぐ三つづつで分かれてるので,もしかしたら人間工学的なことを考えて穴掘った結果かもしれません(うーん,たぶん3%くらいの確率だとは思いますwww)。

 中を洗ってちょっと吹いてみましたら……うん「音が出ない」というほどではありませんが,かなり息力がいる感じ。呂音はヒョロヒョロ,甲音は全く出ません。

 今回の修理のメインは,なによりこの唄口の再生になりそうですね。


(つづく)

月琴WS2020年12月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2020年 月琴WS@亀戸!12月!!



 

 

*こくちというもの-月琴WS@亀戸 2020年・最後のWSのお知らせ-*



 じんごのべーじんごのべーすずがーなるー。


 本年も清楽月琴WSに御出でいただけた方々,
 まことにありがとうございました!
 今年もいろいろな出会いがありました。
 いつもいちばん楽しんでるの,主催者かもな~(www)
 つぎに月琴と出会うのは…あなたかもしれない。

 


 今年最後,12月の清楽月琴ワ-クショップは19日の開催予定です!!

 

 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。

 いつものとおり,参加費は無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼下りのゆるゆる開催。

 美味しい飲み物・お酒におつまみ,ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 


 弾いてみたい楽器(唐琵琶とか弦子とか阮咸とか)やりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の取扱から楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。相談事は早めの時間帯のほうが空いててGoodです。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。

  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)


 お店には41・49号2面の月琴が預けてあります。いちど月琴というものに触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたは,ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

 

 

 

紐飾りを作ろう!

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斗酒庵秋にひっかける! の巻2020.10 紐飾りを作ろう!

STEP1 ファッショなぶる月琴

 さて,古い写真や絵図なんかには月琴のピックのお尻や糸倉のところに,房飾りの付いた飾り紐が結わえられているのをたま~に見ます。
 イ族やプイ族は月琴のピックを紐や細いハリガネなんかで半月に結いつけてます。彼ら,踊りながら立奏するんで,手を離しても落ちてなくなったりしないようにする工夫ですね。
 日本の清楽月琴のピックの紐も,おそらく当初は同じような目的で紐を付けてたのが,飾りとして独立したものだと思いますよ。

 ピックの紐や房は見た目カワイイですが,弾いてるとジャマでしょうがないんで,庵主は小さい房以外あまり使いません。

 糸倉に結んでぶるさげるやつのほうは,少数民族の楽器に限らず現在も中国だけでなくベトナムや東南アジアあたりでも,古い音楽をする楽器についてるのを見ますね。
 これもまあジャマっちゃあジャマなんですが(w)
 ピックのジャマさほどでもないし,楽器を壁のフックに引っ掛ける時の取手みたいにも使えますんで,こっちはいまでも付けてる楽器がありますね。
 基本,キレイな色や模様のヒモをひっかけとくだけでいいんですが。
 ちょっと「ソレっぽい」感じのほうがいいでしょうから,庵主の作ってるのをご参考までに紹介いたします。

 まずは材料----

 ヒモは150~180センチくらい。
 月琴の全長が65センチくらいですから,二つ折りにした時,それよりちょっと長いくらいがよろしいでしょうか。
 まあむやみに長いとジャマになるですからホドホドに。

 本物は凝った組紐とか使ってますので,懐に余裕があればそういうのを買ったり自分で編んだりするのもよろしいかと。
 百均で売ってる色つきの紐なんかでもいいですよ。

 庵主の使ってるコレは,「ちりめんひも(細)」というもの。
 綿芯をちりめん布でくるんだものですね。
 固い紐だと楽器の表面を傷めることがありますが,これならまあそういうこともない。
 手芸屋さんの大きいとこならけっこう置いてあるかと。
 165センチで¥400くらいですた。


 あとは房を2つ。
 色んな種類がありますが,これは最初から頭に飾り結びがついてるタイプ。
 2個1セットでこれも¥400くらい。
 今回買ったのは,デフォルトではちょっと青味がキツかったので,ひもに合わせてスオウで染め直しました。

 そいじゃあ作りますよぉ----


 まずはひもを二つ折りにして,ちょうど真ん中にあたるあたりに色糸を結んでおきましょう。
 左右のバランスの目印とかになります。


 次にひもの片方,目印から20センチくらいのところにひとつ結びの輪を一つ。


 これにもう片方のひもの端を上から通して,


 最初の輪にからめるようにひとつ結びの輪を作り


 作った輪っかをひっくりかえし
 結び目を左右とも外がわになるようにします


 画像の赤丸のところをつまんで,左右の結び目のところを通し
 四方をひっぱると,ちょうちょう結びのような飾り結びになります。

 これは「総角結び」という結び方ですが,出来る人はもっと長いひもで,梅結びやら几帳結びやらに挑戦してみてもいいでしょうね。

 左右のバランスに注意しながら,羽根の大きさや位置を調整し,5~7センチくらい離してもう一つ。

 作業を繰り返して,今回は3つ作りました。
 左右に出てる羽根の部分は大きいほーが目立ちますが,ここが大きいとヘンなものにひっかかって楽器を損しかねませんので,小さめにしたほうが無難。庵主は2~3センチくらいにしてます。

 全体のバランスを見て悪くなさそうなら,結び目を縫ってほどけないように固定しちゃいましょう。プスプスっとな……ふふふ……粘土人形以外にハリを刺すのはひさしぶり………てきとうでいいです。

 最期にひもの端に房を縫い付けて完成です!

 糸倉への取付はこんな感じ。
 てっぺんの輪になってる部分を中からくぐらせ,房の付いた先っぽのほうをそこに通してしぼっただけですね。

 最初のほうで書いたとおり,演奏上はジャマにこそなれさして音楽的な意味のあるようなものでもありませんが,弾いてる時にぶらんぶらん揺れてるのはパフォーマンス的に悪くないですヨ。


(おわり)


月琴WS@亀戸2020年11月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2020年 月琴WS@亀戸!11月!!


*こくちというもの-月琴WS@亀戸 11月 のお知らせ-*


 どんぐりころころ(月琴沼に)どんぶりこ。

 錦秋の10月の会に御出でいただいた方々,
 まことにありがとうございました!


 11月の清楽月琴ワ-クショップは連休を後にひかえた,21日の開催予定です!!
 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。

 いつものとおり,参加費は無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼下りのはらひら開催。

 美味しい飲み物・お酒におつまみ,ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 弾いてみたい楽器(唐琵琶とか弦子とか阮咸とか)やりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の取扱から楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。相談事は早めの時間帯のほうが空いててGoodです。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。
  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)


 お店には41・49号2面の月琴が預けてあります。いちど月琴というものに触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたは,ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

牛蹄ピック配布 2020年10月(2)

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斗酒庵 ピックの件告知 の巻牛蹄ピック配布 2020年10月(2)

 牛蹄ピックの製作が完了いたしました。

 今期のカンザシ兼用長モノ(女性向)は,むかし和紙に罫線を引く時に使ってたヘラの形を模してます。

 墨をつけて書くのじゃなく,圧痕で色のない線を引く----下書きの原稿用紙とか,個人的な書留帳とか,手紙なんかで使う文房具の一つですね。和裁に使うヘラと同じものですが,まああくまでカタチを真似ただけなので,その道具としては使えません(w)
 これに類した形のカンザシは文人好みの一つ。
 小難しい文章を書きなぐってる旦那の横で,旦那の使う用紙に線を引く奥さん or 恋人というのは文人オタクの連中が好みそうなシュチュ,こういうのを挿して旦那のそばにはべるのは,あたしが和紙に線を引きますから=内助の功を出しますわよ,というようなメッセージにもなったわけですね。

 長いのは最大15センチ,中くらいのが10センチほど。
 短いのが8センチくらいです。
 古い図なんかでよく見る,先の平らなタイプも1枚作りました。
 まあ使い勝手では尖がったほうがイイですがね。(w)

 御入用のかたはご連絡あれ。

 うちで修理した月琴のオーナーさんで持ってない方は,初回無料です。
 うちのじゃないけど月琴持ってるヒトとか,もう何枚か持ってるけど新しいのが欲しい,というかたはいくらか供出してください~。

 酒などゲンブツ,会った時払いでも可(w)
 前にもらった切手とかあるんで,送料はこちら餅でいいですよ。
 送るモノはこっちで勝手に決めます。柄までは指定できませんが「長いの」とか「短いの」,「ぶ厚いの」「薄いの」といったご要望アラバ,言っておいていただけるとサイワイ。

 申し込みがなければ毎度のことながら,WSでバラまいちゃうので,ご連絡はお早めに~。

牛蹄ピック配布 2020年10月

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斗酒庵 ピックの件告知 の巻牛蹄ピック配布 2020年10月

 年に何回かやってる牛蹄ピックの製作を開始いたしました。


 (製作風景)
 改訂版・斗酒庵流月琴ピック製作記
 最新版 斗酒庵流牛蹄ピック製作記!

 10月の終わりころまでにはなんとか完成するかと。
 御入用のかたはご連絡あれ。


 うちで修理した月琴のオーナーさんで持ってない方は,初回無料です。
 うちのじゃないけど月琴持ってる方とか,とか,もう何枚か持ってるけど新しいのが欲しい,という方はいくらか出してください~¥500以上なら上々。酒などゲンブツ,会った時払いでも可(w)
 その際は「長いのを」とか「短いのを」,「ぶ厚いの」「薄いの」といったご要望アラバ,言っておいていただけるとサイワイ。

 申し込みなければ毎度のことながら,WSでバラまいちゃうので,ご連絡はお早めに~。

月琴WS@亀戸2020年10月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2020年 月琴WS@亀戸!10月!!


*こくちというもの-月琴WS@亀戸 10月 のお知らせ-*


 どんぐりころころどんぶりこ。

 草刈り帰省後9月の会に御出でいただいた方々,
 まことにありがとうございました!


 10月の清楽月琴ワ-クショップは第4土曜日,24日の開催予定です!!
 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。

 いつものとおり,参加費は無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼下りのどんぐりこ開催。

 美味しい飲み物・お酒におつまみ,ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 弾いてみたい楽器(唐琵琶とか弦子とか阮咸とか)やりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の取扱から楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。相談事は早めの時間帯のほうが空いててGoodです。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。
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月琴15号張三耗 再修理(2)

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斗酒庵張三耗と再開 の巻2020.5~ 月琴15号再修理 (2)
STEP2 張三耗の大黒様

 糸倉の破損で帰ってきた15号。

 そちらのほうは破断面を継ぎ,これでもかと補修を重ねました----この楽器の損傷としては重症の手合い。糸倉は最も力のかかる箇所のひとつですのでやってやりすぎ,ということはありません。お父さん,心配性なもので。それでも不安はないではありませんが,日常の使用にはとりあえず問題ありますまい。
 さて,修理痕を隠すため棹を黒染めしたものの,この楽器,もともと全体に色が薄めでしたので,さすがに棹だけ真っ黒になったんじゃげぇばえ(外映え)が悪いというもの。
 全体のバランスをとるため,胴側や半月も染め直したいとこですね。ついでに前修理の時にはできなかった箇所の再調整なんかもいろいろとやっちゃいましょう。

 まずなにはともあれ,表板からお飾り類をはずします。

 フレットやニラミはまあいいのですが,あいかわらず凍石のお飾りが頑固ですね……唐物や国産月琴でもいちばん困るのがこの石のお飾り。正直これ,楽器の機能上はほんと何の役にも立ってない「お飾り」ですし,こうやってメンテの時はジャマ以外のナニモノでもありませんで,いつもとッぱらってふてちゃいたいと思ってるんですが,これもふくめて「清楽月琴」という楽器に内包される文化の一部ですんで,あなおろそかにもできませぬ。
 とくにこの蝶のお飾り…庵主渾身の作なんですよねぇ。


 むかし上野の書道道具屋さんから譲り受けた,とっても良い石が使われおります。たぶんもうそうは手に入らん石なんで,なるべくなら壊したくない----そう思って当時ムダに頑丈にへっつけたもので,あんのじょう最後まで残りまして。けっきょくすべてのフレット・お飾りを除去するまでにあしかけ三日ほどもかかってしまいましたよ。
 次はメンテの時もうちょっとはずれやすいようにへっつけます。(w)

 はずしたお飾りのうち,左右のニラミは褪色により左右で色味が異なり,片方シッポが切れちゃってます。全体としては損傷のきわめて少ないほうでしたので前回はスルーしたんですが,今回はこのあたりも徹底的に。

 まずはホオ板からシッポを切り出し,接着。
 この時,破断面だけでなく継ぎ目を中心にその裏面にもエポキを塗り広げ,薄い和紙を当てて浸透させ,裏面に継ぎ目をつなぐごく薄い樹脂の膜を作ってしまいます。こうすると小さい部品でもふたたび壊れにくくなりますからね。

 補修部分の補彩とともに染め直しをしながら,左右の色味をそろえてゆきます。二三回のリテイクの後,なんとかそれっぽくそろえることに成功……うん,けっこう難しいですね。片方が薄いと思って濃くしたら,今度は反対がわより濃くなっちゃう,みたいな?

 塗装と違って,染め汁が乾いて磨いてからじゃないと色味の違いが分からない,というのも難点ですわい。薄めた染め液で少しづつやってくのが,時間はかかりますがいちばん確実かと。

 半月にゲタを噛ませ,山口をより唐物に近い富士山型のと交換します。
 唐物のパチモノが「倣製月琴」ですから,その本来の意図に沿った部品のほうがいいですわいな。

 最初の修理で胴側には部分的なアラ隠しのためベンガラと柿渋が塗られていました。当時はマスキングなんてこともしてなかったようで,今回帰ってきたのを見たら,木口についた柿渋が発色して,胴側との区別がつかないくらい真っ黒になっちゃってましたよ。

 いまならもう少しうまくできますな。
 まずはその真っ黒な表面を削り落としましょう。

 水拭きしキレイに磨いたら,板の木口と胴側板が見えてきました。この作業中に楽器のお尻あたりに板の浮きを発見。
 刃物ですこし広げ,薄めたニカワを流し込んで再接着しておきます。

 一晩おいて補修部分の接着が確認できたところで,表裏板の清掃。
 そんなにヨゴレてはいませんが,お飾り類の除去で予想外にてこずったため,ちょっと水ムレもできちゃってますんで。

 乾いたら半月の周辺と表裏板の木口をマスキング。
 染めに入ります。

 まずはスオウで赤染め----オリジナルのも前修理のも側板の塗装はまとめて削り落としちゃいました。そうしてようやく気がついたんですが,地と右の側板は真ん中にでっかい節がありますね。いままで気が付かなかったってことは,原作者はこれを隠す意図で塗りを施してたのかな?
 二日ほどかけてスオウを重ね,ミョウバンで媒染。
 同時進行の63号でも同じことしてるんですが,材質の違いからか発色の具合が異なります。こちらのほうがやや薄いので,あと数回スオウを重ねて赤味を足しておきます。
 一日休ませてから,オハグロで黒染めですね。

 棹のほうは黒染した上からカシューで固めてますが,こちらは柿渋と亜麻仁油で定着させてロウ磨きで仕上げます。

 ----そして1ヶ月!

 庵主,その間夏の帰省,北の大地で草刈りに励んでいたわけですが,あの酷猛暑の中,密閉された四畳半一間にとじこめてましたからね~。
 帰ったころには油も塗料も完ッ全に乾いておりました。

 棹は水砥ぎで塗膜を均し,亜麻仁油と研磨剤,カルナバ蝋で磨き上げます。
 塗りっぱなしではギラギラしてた棹が,しっとりと落ち着いた艶になりました。

 ----せっかく磨き上げた棹ですが,この塗膜の上からだとニカワのつきが悪いので,割箸に紙ヤスリを貼って作った「フレットやする君」でてきとうに荒してから,山口とフレットを接着します。

 山口は唐物月琴に多い富士山型でいつもより少し背が高めです。この楽器の棹は背がわへの傾きが浅く,そのままだとフレット丈が全体に高くなっちゃうので,半月には煤竹のゲタも噛ましてあります。フレットも山口と同じツゲで一揃い,新調いたしました。

 あとはお飾りを戻せばいいだけなんですが----ここで問題発生!
 フレットが前より少し厚くなった関係で,棹上2・3柱間に付いてたお飾りが入らなくなってしまいました。
 急遽,入るようなお飾りを彫ったくって交換します。

 あと,第1フレットが少しズレてついちゃってたのでやりなおしたり,いちばん上のお飾りを取り替えたり,バチ皮がどっかいっちゃたんでバチ布に貼り換えたり………最後の最後にけっこうバタバタしちゃいましたが,

 ちょこちょこッとクリア。

 5月のWSで受け取ってからですからね…ホントにおまたせしちゃいました。
 2020年9月19日,倣製月琴13号三耗,
 再修理完了です。

 メインであった糸倉割れの修理は上々。

 いまのとこ糸巻をどう操作してもぜんぜん大丈夫ですし,割れ目もまず気づかれないくらいキレイに埋まってます。
 ただ,修理部の保護補強のため,塗り棹にしちゃったんで。持った時の感触や見た目の質感が修理前とはかなり違っちゃってます----カシューの塗膜はきわめて丈夫なので,ヨゴレとかは付きにくいですけどね。庵主自作の実験楽器や創作楽器は塗り棹が多いので,自分ではあんまり気にしたことがないのですが……このあたりは実際に持ってみて好みの分かれるとこか。
 まーこれでまた壊れたら,次は棹丸ごと複製してやりますで,気にせずガンガン使ってやってください。

 できるところは調整しまくり前よりはいくぶんか使いやすく仕上がってると思います。フレット高を下げたので,高音域での響きが少し改善されましたね。前より音の伸びがいいです。楽器の調整の腕前はたぶん10年前よりは上がってますからねえ(w)

 記録を見ると,この楽器を最初に修理したのが2009年の暮れ…ああ,もう11年もたっちゃったんですね。

(おわりのはじまり)


月琴WS@亀戸 2020年9月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2020年 月琴WS@亀戸!9月!!


*こくちというもの-月琴WS@亀戸 9月 のお知らせ-*


 あきのひのヴぃおろんのひたぶるにうぃずころな。

 7月の会に御出でいただいた方々,
 まことにありがとうございました。
 8月のWSは庵主,草刈り帰省のためお休みをいただきました。


 9月の清楽月琴ワ-クショップは月末,26日(土)の開催予定です!!
 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。

 いつものとおり,参加費は無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼下りのとろりんこ開催。

 美味しい飲み物・お酒におつまみ,ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 弾いてみたい楽器(唐琵琶とか弦子とか阮咸とか)やりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の取扱から楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。相談事は早めの時間帯のほうが空いててGoodです。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。
  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)


 64号初代不識はお嫁入り先募集中。
 修理中の63号唐木屋も,何とか間に合うかと。

 ご思案の方は,連載中の修理報告などご参考になさってください。
 まだ嫁入ってなければ持ってゆきまあす。

 お店には41・49号2面の月琴が預けてあります。いちど月琴というものに触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたは,ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

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