2023年師走の月琴WS@亀戸!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2023年 月琴WS@亀戸!12月!!


*こくちというもの-月琴WS@亀戸 師走場所 のお知らせ-*


   2023年12月,本年最後の清楽月琴ワ-クショップは,23日(土)の開催予定です!(1月は雪かき帰省のため,お休みしまあす)

 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。
 いつものとおり,参加費無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼さがりのとろとろ開催。
 美味しい飲み物・ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 特にやりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の基本的な取扱いから楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。個別指導・相談事は,早めの時間帯のほうが空いてて Good です。あと修理楽器持込む場合は,事前にご連絡いただけるとサイワイ。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。
  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)

 お店には41・49号2面の月琴が預けてあります。いちど月琴というものに触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたは,ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

名前はまだない(11):RE

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斗酒庵 阮咸を改装す製作 の巻2023.10~ 楽器製作・名前はまだない(11):RE

STEP11 エレキ阮咸>フルアコ阮咸計画(終)

 さて,従前の工作では,4単弦,4弦2コース,3弦など弦制による差異を検証するため,複種類の弦制に対応できるよう,たくさん孔を開けた半月(テールピース)を用意しました。

 月琴で「半月」,琵琶で「覆手(ふくじゅ)」と呼ばれるこの部品。材料は唐木のムク材をがんばって削ったものだし,清楽阮咸の4弦2コースの設定になる孔もちゃんとあいています。現状べつだん壊れてもないし,これをそのまま使うってのも良いのですが,この半月はウサ琴準拠の半月型(というか木の葉を半分にした形),いつもの月琴で見慣れた形状になってます。
 見かけは唐宋の阮咸に近いのに中身は清楽の阮咸で,そのうえ実際には阮咸でも月琴ですらもない(あえて言うなら「円胴の双清」ってとこでしょうか)という,清楽月琴以上のインチキ楽器でありますので,ここらでもう一段,後世の研究者を困らせるような悪戯をしておきたいと思います。

 テールピースを唐宋の阮咸風の形状に。

 正倉院のは,もうちょっと丸っこいかな。
 今回はホワイトラワンの端材に,端材の唐木板を貼りつけたもので作ります----ちょいとカタチが複雑なので,ウチの手工具じゃ黒檀から削り出すのがタイヘンですからね。いまはくっきりツートンカラーですが,あとで一見唐木のムク材から削り出しかのように,全力で誤魔化しますよ。
 ドリルでたくさん孔を穿って裏面から刳り,さらに真ん中を糸鋸で横からえぐって,横から見た時「ユ」の字みたいな形にします

 うん。画像で見てもらえると一目で分かりますが,文章で説明しようとすると難しいですね。

 さて,この形状。実質的には琵琶なんかで見る,Lを上下逆さにしたのと同じタイプになっています。接着面のせまい片持ち式に比べると,前方への張り出しが支えになるぶん,安定は良さそうですが,そのほかに何か意味があるのか,そのあたりちょっと興味が魅かれますね。

 では「ごまかし」作業開始!!!----まずは土台の部分をスオウで赤く染めます。

 この素材は染まりがいいのと,導管の感じが,黒檀とか紫檀と言った高級な唐木材に近いので,流行晩期のころの大陸製の月琴ではよく使われてますね。
 スオウの上から黒ベンガラ。これは小筆を使ってちまちま…わざとムラムラになるように塗ってゆきます。
 ベンガラが乾いたら表面を軽く拭き取り,定着させるため。表面に亜麻仁油を滲ませ。で,数日乾燥させると----

----どやぁ。
 これだけでもちょっと見なら分からんくらいですが,この時点ではまだ,表面のツヤに差があるので,補強を兼ねてラワン部分を中心に樹脂系の塗料を上がけして調整します。軽く模様もつながるような感じに塗ってるので,シロウト眼にはそうそうは分からん。
 何度も書いてるように,こういう誤魔化しを見破れるのは,同じ職人の上級者か,こういう騙し合いで場数を踏んだヤバい筋の人達だけです,気を付けてください。(w)

 同時進行で胴体側面を塗り直します。
 板の貼り換えやら穴埋めで,けっこうキズつけちゃいましたからね。

 スオウやベンガラで補彩した後,全体をカシューの透で塗り直し。

 地味に塗装がいちばん時間かかる作業なんですよね。
 四畳半一間,他の作業もやってるので,あるていど硬化するまでホコリがつかないよう,塗ったらすぐ箱の中に入れておきます。
 けっきょく三週間ほどかかりましたが,なんとか塗り直し完了。
 新しく貼り換えた表裏板を,ヤシャブシで染めます。

 桐板は基本的に小切れを接ぎ継いで作るもの,たとえ同じ木から切り出したものでも,小板ごとに色味がわずかに異なります。ヤシャブシ汁の主成分はタンニンなので,虫除け的な効果もあるようですが,ヤシャブシに砥粉とでんぷん糊を少量溶いたのを刷いて染め,木色の違いを分かりにくくします。

 これが乾いたら,あとは組み立てるだけですね。


----と,ここで非常事態発生!
 覆手の貼付けでしくじり(左に1ミリほどズレてた),やりなおしするハメとなりました。
 原因は,このカタチのテールピースの接着をするのがはじめてだったことで。どうやって保定するかのほうに夢中になるあまり,少し確認が雑になっちゃったようです。
 どんな作業でも最後に指さし確認・ヨシ!は必須ぅ----ニカワ付けが下手に上手くなっているため,はずすのに半日以上かかり,うれしいやら悲しいやら。

 さすがに二度続けて失敗はこきません。(笑)
 こんどはしつこいぐらいに測り直し,絶対ズラさないMAN的に当て木でギチギチに保定して,再取付け,成功しました。


 組み立てて試奏したところ----そのままでもまあ,ウルサイこと言わなければ,じゅうぶんに使えるレベル,とは思ったんですが----チューナーで測ると出るズレが気になり,けっきょく棹上についてたフレットも,一度ぜんぶハガして,フレッティングをし直しました。
 寸法で言うなら,元の位置から1ミリ動いたかどうかという違いなんですが,音の上だと最大で30%くらい差がでちゃってましたからね。

 そんなこんなはあったものの。
 2023年11月16日,なんちゃって唐宋阮咸,
 なんちゃって清楽阮咸に改装完了!

 以前の記事でも書いたように,この楽器のフレット間の音の関係は----

開放10111213
開放2律1律1律1律2律1律1律1律2律2律1律1律1律

----となっており,「1律」を短1度,開放弦を3Cとしたとき,

開放10111213
3C3D3Eb3E3F3G3G#3A3Bb4C4D4Eb4E4F

 となります。これに対して清楽の阮咸(双清)は

開放101112
開放2律2律1律2律2律2律1律2律2律1律2律2律

 上同様,開放=3Cとした場合の音階は----

開放101112
3C3D3E3F3G3A3B4C4D4E4F4G4A

----となります。清楽のほうは基本,月琴と同じく半音のない長音階なわけですね。

 清楽阮咸の調弦は月琴の「ド・ソ」と反対,「ソ・ド」の3G/4Cで音域は2オクターブちょいあるわけですが,今回のように,唐宋阮咸のフレット配置で同じ調弦にすると,最高音は5Fで2オクターブにわずかに届きません。フレットは清楽阮咸のほうが1枚少ないのですが,音域は長2度ほど広い……ふうむ,なるほど。
 今回の楽器のフレット配置で,清楽阮咸のG/C調弦にした場合の全音階はこうなります。

 10111213
開放(3G)3A3Bb3B4C4D4Eb4E4F4G4A4Bb4B5C
開放(4C)4D4Eb4E4F4G4G#4A4Bb5C5D5Eb5E5F

 清楽曲しか弾かないなら,まあこれでも問題はないのですが。色んな音楽に合わせようと思うと,高音弦で2コめの高音の4B(シ)がないのがネックとなります。まあ音自体は,低音弦の12フレットにあるんですが,メロディラインを弾きながら,これを出そうと思うと,棹上の7~8フレットのあたりから,胴上の12フレットまでたびたび指を飛ばさなきゃならないのがかなり不便です。

 そこでまず,2律離れている8・9フレット間に14枚めのフレットを追加----これで高音弦で4Cから5Fまでの長音階が全部出せるようになりました。追加であることが分かるよう,フレットの工作も変えておきましょう。
 さらに低音弦を1度下げ,開放3F/4C(ファ・ド)の調弦として,音域を最低3Fから最高音5Fの2オクターブにします。改造後の全音階は----

 1011121314
開放(3F)3G3G#3A3Bb4C4C#4D4Eb4E4F4G4G#4A4Bb
開放(4C)4D4Eb4E4F4G4G#4A4Bb4B5C5D5Eb5E5F

 赤字のところが追加したフレットの音ですね。
 こんどは低音の「乙(B)」がなくなりましたが,ふだん弾きだとこっちのほうが断然使いやすいし,五音階中心のメジャーな清楽曲ではあまり出てこない音なので,さほど問題ありません。また,そうした曲の伴奏時には調弦をG/Cに戻せばいいだけのこと。
 清楽阮咸は明笛と同じ音階----つまり,中音域の月琴に対して低音パートを担当する楽器とされているのですが,このフレット配置で調弦を3F/4Cとした場合には,低・高弦間の関係が月琴と同じ5度となるので,通常のオクターブユニゾンになるパートだけでなく,月琴の5度下の和音をなぞることの出来る楽器としても使えるようになったわけですね。

 今回はなんちゃって阮咸なんちゃって清楽阮咸に改装し,しかも厳密にはそのどちらでもない楽器にしちゃったわけですが。フレット配置や調弦の差異からは,その二つの「阮咸」が,どういう関係にあり,さらにそれらが短い棹で円胴の「月琴」とどういう関係であるのかが,おぼろげながら見えてきたような気もします。
 こういうきっかけは字面で文字や記号を見比べていてもなかなか得られないものです。こんなふうに,実際に音を出して演奏してみれば,ホントに一瞬でつかめるモノなんですけどね。実験楽器としては,これだけでも十分な成果が出たかなあと思いますよ。

 11月のWSに持って行きますので,実物イジってみたい人はどうぞ~。

(おわり)


名前はまだない(10):RE

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斗酒庵 阮咸を改装す製作 の巻2023.10~ 楽器製作・名前はまだない(10):RE

STEP10 エレキ阮咸>フルアコ阮咸計画(3)

 さて,表板が貼れたので内部構造を仕上げてゆきましょう。

 まずは響き線----もちろん唐宋の「阮咸」には,こンなもん入っちょらんですよ。(w)
 胴体が小さく薄く,材質も針葉樹材で柔らかめ。箱三味線よりもずっと小さいですから,そのままではペコペコした小さな音しか出せません。響き線を入れて,音量の増幅と余韻に効果を与えてもらいます。つまりこの装置の本来の役割は,リゾネーター兼エフェクター(疑似スプリングリバーブ)ということです。

 前回の製作では胴内のスペースの関係から,この渦巻線を採用しました。1コしか入れられませんでしたが,手作業でこれ以上はムリ!ってくらい小さく密に巻いたのでけっこうな効果は得られたものの,この形状の響き線の欠点として,楽器がちょっとでも揺れると盛大にノイズ出しよるんで,演奏姿勢や動作に,けっこうな制限がかかります----つまりは音はイイけど弾きにくい楽器になります。

 今回は回路とかぜんぶとッぱらってしまったので,胴内空間に制限はありませんが,けっきょくウサ琴EXシリーズでおなじみの,Z線を左右に組んだ「天神」型にしました。

 これは国産の清楽月琴の内部構造をヒントに進化させたもので,直線タイプの響き線としては,リゾネーターとしての増幅効果がもっとも高いし,余韻にかかる効果も良い----しかも演奏中のノイズ,胴鳴りがほとんど起きないという優れモノです。
 響き線の調整は,板がついてないとできませんから。こればっかりは表板貼る前に仕込むわけにもいきませんが,明治期の作家さんには,この部品の機能をちゃんと理解してない人が多く,調整もしないで,ただ所定の位置にぶッこんでる場合も多々あって,線はいちおう入ってるのに,ちゃんと機能してない楽器もよく見かけますね~。
 ピアノ線を2本所定の形状に加工して,演奏姿勢で楽器を立てた時,最良の効果が出るようなカタチと取付け角度を探ってゆきます。ちょっとした変更が思わぬところにまで大きな影響を与えてしまう曲線タイプの響き線と違い,これは基本直線なので,調整が比較的ラクなのもうれしいところです。

 カタチが出来たところで線に焼きを入れ,ネックブロックのところの孔に,竹釘とエポキで固定。せっかく調整した位置や角度がズレないよう,エポキが完全に固まるまでは,当て木を噛ませて保定します。

 響き線が固まったところで,後ひと作業。
 エレキ阮咸だった時の名残のジャックの孔も塞いでおきますね。

 端材を刻んでコロコロ……埋め木を作り,とりあえずニカワを塗って孔につっこんでおきましょう。

 あちこち整形,もういちど内がわを精査確認したら,いよいよ裏板を貼りつけ,胴体を箱状にします。
 表裏が平らなら,接着の作業も一度で済むのですが,この楽器はごく浅いとはいえアーチトップ/ラウンドバックになっているので,接着作業は,最初に真ん中部分,それから周縁部,と二度に分けて行います。

 表板だけの状態なら,内がわへのアクセスもカンタンなので,少しばかり浮きやハガレが出来てもどうにでもできますが。裏板の時にはどうにもできませんし,こッちのがわには楽器の背骨,縦方向への支えとして大事な「竜骨」が真ん中に通ってますからね。ちゃんとくっついてくれないと困ります。多少の二度手間,三度手間があっても,後々のことを考えれば善哉善哉。

 表裏板がくっついたところで,胴体まわりに餃子の羽根みたいにハミ出てる余分を切り落し,削り落し,胴側と面一にします。

 さて,これで胴体のメイン部分はあらかた出来上がったわけですが。
 最初のほうでも書いたように,この楽器の胴体はもともと,旧来の量産型ウサ琴のスタイルで作られてました。
 それを今回,進化したウサ琴EXシリーズの基準で作り直してるわけですが。こっちの規格では,表裏の板が従来のシリーズの半分ほどの厚さしかありません。
 なもので,そこに棹を戻すと----

 ----と,いうことになります。あたりまえのことながら,それはもう見事に段差ができまくりですねえ。同様の事態は既成の棹を使った,先のEXシリーズでもありましたので,今回も同じ対処法でいきます。


 足りない分の厚みの板を,さも「補強板」のようなふりをして貼りつけます----いや,事実,ちゃんと補強にもなってるんですけどね。接合部の段差隠しの面のほうが大きいと言いますか。(w)

 同時進行で棹の再フィッティング。
 内桁も取り替えちゃいましたからね。そのあたりの設定はさほどいじってはいませんが,木材なのでどんなに正確に加工しても,前とまったく同じにはなりません。どのみち避けては通れない道ですので,今回もてってえてきにやります。

 古物の月琴で「シロウトさんの作った楽器」「ちゃんとした職人さんの作った楽器」を見分ける場合,けっこうポイントになるのが,この「棹の取付け」です。だいたいのシロウトさんは指板面を胴体面と同一水平面一に……まあカンタンに言うと「棹をまっすぐに」取付けちゃうんですな。しかしながら,三味線でもギターでもバイオリンでも,リュート型の弦楽器の場合,棹はかならず,わずかな角度をつけて取付けられています。
 三味線や三線では,この棹取付けの調整が職人の技量の最も顕著にあらわれるところとされてますし,月琴でも山口(トップナット)のところで3~5ミリ背がわ(裏板がわ)に倒れてるのが「マトモな設定」です。
 さてでは「阮咸」の設定は?----博物館にある楽器の場合,データがありますので各個楽器の数値は分かりますが,唐宋の楽器だとその例が少なすぎて,それが当時の標準であったかどうかは分かりません。まあ,今回の楽器は「なんちゃって阮咸」ですし,材質もサイズも構造も異なるので,とりあえずは近いサイズの三線や三味線のを参考に,試行錯誤してみましょう。

 ついでに,大事な棹基部の,前回の自分の工作の粗かったところもかっちり修整。
 うむ,我がことながら腹が立つ----ちょっと一発蹴り入れてくるわ(w)


(つづく)


名前はまだない(9):RE

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斗酒庵 阮咸を改装す製作 の巻2023.10~ 楽器製作・名前はまだない(9):RE

STEP9 エレキ阮咸>フルアコ阮咸計画(2)

 さて,今回はイチからの製作でなく,いまあるモノの改造がメインなわけですが。もとの楽器が実験・実証のための急造製作だったもので,作者のモチベは高くなく,各所あちこち,工作の粗がかなり目立ちます。
 ----うん,ちょっと4年前の自分,殴ってくるわ。

 棹はほぼそのまま使いますので,作業のほとんどは胴体部分の改修と改造だけですね。

 表裏板をひっぺがした胴体。
 スピーカーや回路を取り付けるための補強材に,内桁も取り払って,ほぼただの輪っかにしちゃいます。
 このまン丸い輪っかは,10年くらい前まで売ってた「エコウッド」という家具材料を加工したもので,材質はギターの表板なんかにも使われてる,スプルースという針葉樹材です。

 通常,月琴の胴体は4塊の木材を組み合わせて作られてますが,これだと合わせ目は1つ----胴箱が多少小さくても,振動の伝わりはこッちのほうが各段にイイわけですな。

 いまは売られてない材料で代替品も見つからないため,ストックから考えても,ウサ琴シリーズは作れてあと4面くらいで打ち止めかな?

 同じような素材があったら,どうか教えてください。

 新しい内桁を作りましょう。
 ウサ琴よりも長モノなため,弦圧は月琴やウサ琴よりも大きくなります。
 月琴はそういう縦方向への力を,胴体側部の板厚と表裏板の剛性によって支えてるわけですが,ウサ琴EX準拠だと,その表裏の板がふつうの月琴の半分くらいの厚みとなりますので,内部構造を少し頑丈にしておく必要があります。
 とりあえずは,棹茎を支える桁を少し厚めにするのと,もう一枚桁を足して,上下の2枚桁にしようと思います。

 内桁は真四角ではなく,真ん中が少し膨らんでるかたちにしてあります。
 大陸の天華斎の楽器なんかが同じようにしてますね。出来上がると表裏がごく浅いアーチトップ/ラウンドバックになります。この構造にはメリットもデメリットもありますが。難しいことをヌキに言うなら,このほうが音が良くなるし,見栄えも良い。
 ……工作がちょっとタイヘンになりますけど。

 強度の保つギリギリまで削り込みました。ほんとギリギリなんで,後で音孔の内壁を,樹脂で補強しましたね。工作時のアラやチップした箇所も埋め込んでおきましょう。
 取付けも,4年前は桁の左右端を削って,胴内壁にただ貼りつけただけでしたが,今回は胴のほうにわずかな溝を切って,そこにガッチリはめこむ方式にします。

 次はEXシリーズでもやった,胴構造縦方向への補強。
 裏板がわに「竜骨」となる薄い細板を通します。

 この板は上下のブロックと内桁に彫りこんだ凹にはめるわけですが,裏板にもしっかり貼りついていてくれないと意味がないので,まずは胴体のほうにガッチリはまりこむよう取付け凹を刻んで調整してから,あとで裏板の中心に貼りつけ,裏板といっしょに胴に組みこみます。

 板を作りましょう。
 平面的なサイズとしては,そのままで貼れるような大きな板もあるのですが,板を通常の半分ほどの厚みに加工する関係で,以前に買った古い桐箱をバラしたものを使います。

 いやね,板の幅があるとうちの手工具じゃ挽き割れないんで----これだと掛け軸の桐箱くらいの大きさの板が限界ですねえ。

 実際にやってみれば,どんなヒトでも数秒で思い知るでしょうが(w)。手ノコで,一枚の木の板を厚さ半分に挽き割る,という作業は,材質の硬軟を問わず非常にタイヘンなもんです。桐板ってのは木材の中でももっとも軟らかく,切りやすいものではありますが,5センチ程度の幅の板を2枚にするのに,2時間くらいはかかっちゃってます。

 ほいで,この出来た小板を横に接(は)いで,一枚の板に仕立てます。
 これも厚みが半分…てことはのりしろも半分しかないのでけっこうタイヘン。
 板同士の擦り合わせを相当繊細にやっとかないと,すぐにパリンですからねえ。

 手工具で挽き割ったものなので,さすがにけっこうアラがあります。
 凸を均したり凹を埋めたりして,全体なるべく均一になるように整形して使うんですが,特に裏板は音の反射のため表板より若干硬め(桐板としては)の材料を使ったせいで,かなりギリギリな状態----パテ埋め痕がイタイタしいですねえ。

 補強のため薄くて丈夫な和紙を,表裏板の板ウラの各小板接ぎ目と,横方向に2箇所通して貼りつけます。古書の補修なんかにも使ってるやつなんで,すごく薄いものですが,けっこう強いですよ。

 なんとか仕上がった表板を貼ります。

 分かります?----真ん中がわずかにふっくら,ちゃんとアーチトップになってますね。

(つづく)


名前はまだない(8):RE

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斗酒庵 阮咸を改装す製作 の巻2023.10~ 楽器製作・名前はまだない(8):RE

STEP8 エレキ阮咸>フルアコ阮咸計画(1)

 つらつらと顧みるに。
 庵主がこの楽器を手掛けたのは4年ほど前。
 俗にある「(短い棹で円胴の)月琴は唐の阮咸から派生した」という説を実際に楽器で検証するための実験楽器としての製作でした。


 まあ,4単弦(弦が4本とも違う音階)の楽器が,弦の数同じのまま複弦楽器になった,ってのがまずおかしな話だし。
 日本では江戸時代にもう,「月琴と阮咸は関係ないんじゃないか?」と馬琴周りの連中が言ってたり,遠山荷塘が示唆したりしてますが。流行期に酢豆腐先生の清楽家たちが,お金儲けの権威づけのため,起源を古く偽ったせいで流布しちゃったのもあります。
 そもそもこの説,この起源のよく分からない楽器を,凍石のキラキラ飾りつけて東方の原住民に売りつける際に使われた「売り文句」みたいなものの一つでもあったのでしょうが,中国の古い辞典でも「現在の月琴は清朝のころ音楽のテンポが早くなったので,速弾きをするため阮咸が縮んだモノ」というトンデモが,いまもまかり通ってたりします。

 洋の東西を問わず,弦楽器が短くなる理由は,音のため(高音特化)可搬性向上のためのどちらかで,「速弾きのため」に短くなることはない----ということは,ギターでもやってれば実感としてすぐ分かるでしょうし。4単弦14柱の楽器が,2コース複弦8フレット,13コしか音の出ない楽器になったら,単純に音数から考えても,前の楽器と同じように演奏できなくなることくらい明白でしょう?

 まあ,シロウトとはいえ,実際に音楽をやってる者の常識からして,また文献上の遡及からでも,この起源説があやしすぎることは,ある程度分かってはいたんですが。
 庵主としては,音階や操作性の比較をしてみて----そこに何か共通項があるのか?----というあたりは,一度は実際に試して確認してみたいところではあるものの,正倉院とか国博に行って「ちょっと弾いてみたいんで阮咸(国宝)貸してください」とも言い難いですから,ならば作っちまえ,と。

 音階と操作性を確かめるだけですから,「音色」の部分はどうでもいいわけで。音階の確認だけなら,同じ長さの棒を用意して糸を張れば済むくらいですが,「操作性」のほうはそうもいかない。とはいえ,べつに「レプリカ」というほどのものでなく,細かい寸法や材質・構造の違いはともかく,同じようなカタチ格好をしていて,同様のスケールになってるモノがあればいいわけですな。

 というわけで,出来たのがコレだ。


 ほぼ純粋に知的好奇心からくる実験・実証のためのモノヅクリでしたんでなんせモチベが低い。なんせ音楽的に「こういう楽器が欲しい」というところが皆無ですからな。そのため,今見るとけっこう工作がアレですわい。

 胴の作りはまんまウサ琴。
 それも去年・一昨年のEXシリーズじゃなく,工作の実験でもあった古いタイプの量産型ウサ琴の工作。作り熟れてますので。あと,多少ギグの時,これ持ってったら目立つかな~という邪心のモト,エレキ楽器とすることにしたわけです,ハイ。

 ----爾来,約4年。
 とにかく音が出るところまで作ったら実験は出来ましたし,実験が終わっちゃったらある意味用済みなわけで,内部の回路とか中途半端なまま,壁の花となってぶる下がってたわけですが。

 せっかく作ったのにこのままジャマにしてるのもなんだかもったいなし----というわけで,このたびこれを再生することといたしました。
 コンセプトとしては----

 1)エレキ化は諦め,アンプラグドなフルアコ楽器に。

 先に手がけたウサ琴EXシリーズの製作で,オリジナルの月琴より小さいこの楽器でも,それ以上の音が出せることが分かりましたので,胴体をEX準拠で作り直して,このサイズと構造での激鳴り楽器を目指します。

 2)4単弦から4弦2コースに。

 実験は終わってますので,このモノが「阮咸」である必要はありません。清楽で「阮咸」と呼ばれる楽器は,唐宋の阮咸とは全く関係のない,現在の中国楽器の分類でいうと「双清」という楽器になります。
 4弦2コース,八角胴長棹,13柱。日本の明楽や清朝の宮廷音楽ではこちらが「月琴」と呼ばれてたやつですね。
 こっちの「阮咸」も初期のころに作ったことがありますね。大きさ的には同じくらいだし,スケールも同じようなものなので,改造が少なくて済みます。
 唐宋の「阮咸」と清楽の「阮咸」を,確信犯的に混ぜこぜにして,後世の研究者を困らせてやりましょう!

 ----というわけで,さっそく料理に入ります。
 スティーブ,刃物を用意してくれないか?

 ベリベリベリ。

 といったところで,今回はここまで!

(つづく)


月琴WS@亀戸2023年11月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2023年 月琴WS@亀戸!11月!!


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   2023年11月,清楽月琴ワ-クショップは,25日(土)の開催予定です!

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 WSには間に合うかもしれませんね~。
 現在,4年ぶりで製作再始動中のこの楽器…………

 仕上がってたら,お披露目しまーす。

月琴WS@亀戸 2023年10月!!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2023年 月琴WS@亀戸!10月!!!


*こくちというもの-月琴WS@亀戸 神無き月の月の集い のお知らせ-*


 いつまでも暑ちィ日々が続いておりますが,来月はどうでしょうねえ。
 2023年10月,清楽月琴ワ-クショップは,21日(土)の開催予定です!

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 お昼さがりのとろとろ開催。
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「明清楽復元曲一覧」 部分更新!!

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斗酒庵 夏休みのしくだい発表 の巻「明清楽復元曲一覧」 部分更新!!

 さて,庵主は毎年,春先と夏の帰省時に,データベースへの入力や研究のまとめをやってるんですが。

 最初に入力する時は,ただひたすらに入れ込んじゃればイイものの,データベースってのは,大きくなればなるだけ,個々のデータ間に関係性が出てきて複雑になり,改訂が難しくなってゆくもんです。
 春先の帰省時の作業で,連山派の基本楽譜『声光詞譜』の楽曲についての記事を書き終わり。これで清楽・明清楽の東西の二大流派,渓派と連山派の基本的な曲目については,だいたい網羅しえたのですが。前回までの作業では,各楽曲の「器楽」の部分,なによりも各曲の曲調の基本的な目安となる「標準譜」の作成に重点を置いていたのと,とにかくデータベースとしての体裁を構築するため先を急いだもので。「歌」のついてる曲について,その歌詞や意味についてのあたりはかなりすッとばしました。
 今回からは,そうした「歌」のついてる曲の歌詞の部分。その意味や発音などを語学や民俗学のほうから調べて増強していきたいと思います。

 最後に入力した『声光詞譜』の記事が,フォーマットとしてある程度完成していますので。そちらの記事を基点にして内容を増強し,そこから係累のある過去記事を改訂してゆくカタチにしました。ほんとうはどの記事を一見さんで訪れても同じように理解できるよう,ぜんぶ均等にやってゆきたいのですが,ワタシの寿命と個人作業の労力を考えますと,このあたりが限界かと(w)

 まあ単純にやってもけっこうな分量になるのと,いままで別個に入力してきた,それぞれの流派の記事を擦り合わせる必要もありますんで,そんなにポイポイとは進めませんね。

 今回は『声光詞譜』天・地・人巻の2冊目地巻までの歌曲が中心。
 「金線花」とか「将軍令」みたいな長めの曲までは届きませんでしたが,「九連環」「算命曲」「茉莉花」「紗窓」といったメジャーどころについては,だいたいまとめられました。

 まず各曲解説の曲調復元部分----ここに関しては些少の訂正を加えたほかは,ほとんど手を付けていません。各派複数の版本における工尺譜およびその付点の比較,近世譜への起譜,符号譜や五線譜など,標準的な曲調の復元に関して有用な情報はなるべく取り上げてあります。

 それぞれの派で,その楽曲がどのような曲調で弾かれていたか,分かる限りの資料を駆使して,当時の誰が聞いてもその曲だと分かるような,基本的で「標準的な」メロディラインをさぐってゆきます。この「標準譜」がないと,どの資料がどう間違ってるのか,とか,記録された譜の個人的なアレンジの範囲はどうなのかとかも区別がつけられませんからね。
 今回の改定ではまず,前回までに制定したこの「標準譜」と,歌詞との関係を視覚化するところからはじめてます。曲のどの音「符」が,歌詞のどの語に割り振られるのか,というのを「符割り」と言いますが,これを1拍1マスの表仕立てにしたものを付けました。

 庵主が純粋に音楽畑のヒトだったら,ぜんぶ五線譜に起こしちゃえば済むことだとは思いますが,オタマジャクシの行列がメロディに見えるほどの修業は積んでませんもので(w)。この工尺符字と歌詞をマス目で区切って表示するやりかたは,明楽の楽譜のほか,関西大のアーカイブで公開されている遠山荷塘の『嫦娥清韻』などでも用いられてますね。
 どう考えてもややこしくなる点打ち式の付点法に比べると,分かりやすい点もあるんですが,けっこう描くのが面倒くさいのもあって,清楽家の間では普及しなかったようです。

 次に歌詞の全文とその読みを追加しました。
 前回までは漢字の部分とフリガナを別枠で横に並べていたんですが,今回はいちおうフリガナっぽく見えるよう,上下に配置しています。
 さすがにルビみたいに,漢字とカナの位置をぴったり合わせるとこまではできませんが,まあこれで少し見やすくはなったかと。

 続いて語釈の部分を大幅増強。
 清楽家のほとんどは,中国音楽の専門家でもなければ中国語の専門家でも民俗学者でもありませんから,歌詞に関しては文字も意味もかなりテキトウです。もともとの歌詞の意味も知らないで書き写すものだから,伝言ゲームの間に違う字になってたり読みになってたり,しまいには分んなくなったところを捏造してたりで散々です。
 庵主はもともと中国方面のほうが専門ですから,大陸の古い資料なんかも駆使して,なるべく歌詞のもともとの意味に迫れるよう,いろいろと調べてみてますので,日本での通説や過去の解釈なんかとは違ってる部分も多々出て来てます,あしからず。

 そして最後に日本語訳。
 原歌詞の「正確な意味」については語釈を参考にしてもらうとして,日本語の訳詩はその大意をとって,なるべく「歌えるように」組んであります。
 そう----原曲のメロディで「日本語で」歌ったならこんな感じかな~,と。
 「紗窓」なんかは歌詞が漢詩ですからね。訳すのなら書き下しでいいんでしょうが,中国の歌は基本ライムです。いまでは唐詩をリリックにビートを叩きつけるムキも珍しくありませんが,庵主が『中国のマザーグース』を訳したころには,「らいむ?----押韻ってなーに。」って感じで,ラップもヒップホップもまだそんなに一般的じゃなく,日本語でライムして訳したのにあんまり気づいてもらえませんでしたねー。
 まあどれもこれもライムしたわけではありませんが,原歌詞の抑揚になるべく合うように訳すのは,それはそれで面白かったですよ。

 各記事,かなりの分量がありますので,必要なところだけ飛ばし読みしてお楽しみください。とうぜんMIDIやMP3での再現も付いてますので,なんなら耳でもお楽しみあれ。

「明清楽復元曲一覧」
  http://charlie-zhang.music.coocan.jp/MIDI/MINSIN.html

  -渓派『清風雅譜』『清風柱礎』
  -連山派『声光詞譜』

----の各書項目,曲目一覧から曲のタイトル部分をクリックすると,各記事へ跳べます。

「清楽曲曲譜リスト」
  http://charlie-zhang.music.coocan.jp/MIDI/LIST.html

  上掲同書の各項目末「リンク」のところにある「解説」をクリック。

 どっちからでも飛べます。
 最初のほうに書いたように,まだ全面改訂ではありません。ぜんぜん改訂されてない記事もたくさんありますが,そのあたりの更新も追々やってゆきますので,これからもよろしくお願いいたします。

月琴WS@亀戸 2023年9月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2023年 月琴WS@亀戸!9月!!!



 

 

*こくちというもの-月琴WS@亀戸 ながつき場所 のお知らせ-*


 草刈り帰省を終えての2023年9月,清楽月琴ワ-クショップは,月末30日(土)の開催予定です!


 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。
 いつものとおり,参加費無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼さがりのゆるゆる開催。
 美味しい飲み物・ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 


 特にやりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の基本的な取扱いから楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。個別指導・相談事は,早めの時間帯のほうが空いてて Good です。あと修理楽器持込む場合は,事前にご連絡いただけるとサイワイ。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。

  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)

 お店には41・49号2面の月琴が預けてあります。いちど月琴というものに触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたは,ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

 

 

 

清楽月琴WS@亀戸 2023年7月!!

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斗酒庵 WS告知 の巻2023年 月琴WS@亀戸!7月!!!



 

 

*こくちというもの-月琴WS@亀戸 ひちがつ場所 のお知らせ-*


 2023年7月,清楽月琴ワ-クショップは,22日(土)の開催予定です!8月は草刈り帰省のためお休み,9月の開催は未定でえす。夏休み前,今年前期最後のWSとなりますのでお忘れなく~。


 会場は亀戸 EAT CAFE ANZU さん。
 いつものとおり,参加費無料のオーダー制。
 お店のほうに1オーダーお願いいたします。

 お昼さがりの大開催。
 美味しい飲み物・ランチのついでに,月琴弾きにどうぞ~。

 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面かよぶんに持っていきますので,手ブラでもお気軽にご参加ください!

 初心者,未経験者だいかんげい。
 「月琴」というものを見てみたい触ってみたい,弾いてみたい方もぜひどうぞ。


 うちは基本,楽器はお触り自由。
 1曲弾けるようになっていってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可。

 


 弾いてみたい楽器(唐琵琶とか弦子とか阮咸とか),やりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の取扱から楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。個別指導・相談事は早めの時間帯のほうが空いてて Good です。あと修理楽器持込む場合は,事前にご連絡いただけるとサイワイ。

 とくに予約の必要はありませんが,何かあったら中止のこともあるので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。

  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)

 お店には41・49号2面の月琴が預けてあります。いちど月琴というものに触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたは,ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

 

 

 

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