楓渓月琴・臨時増刊号
楓溪さんの月琴・臨時増刊号
1月21日。「楓渓さんの月琴」,とりあえず修理完了! 工程の詳細はのちほどまとめて。 柱間の細かいお飾り類は,後々のメンテを考えて,剥がしやすい貝板の類で作り直そうと思っていますが,今ちょっと予算がないんで,後に回します。 フレットは黒檀+象牙のツーピース。絃停を貼って,左右の目摂と5・6柱間のお飾り。 さらにコウモリさんで出番のなかったウサギさんを,真ん中に貼ってみました。 まずは演奏可能な状態にして,試奏。 フレットが低いです。一番高い第一柱でも1cmありません。 そのためもあって,まだ一部にビビリ。あとで微調整しますね。 フレット立てのため,高低一本づつ張って鳴らしていた時には,あまりカンシンしない,今ひとつ特徴のない音に思えたんですが,二本づつちゃんと張ってみるとこれが響く響く! 響き線の感度がかなりいいですね。 音量の方は多少限界があるようですが,フランジャーというかディストーションといおうか,はたまたオーバードライブ目一杯,て感じの,振幅の激しいうねるような余韻――「唸る」月琴です。 ちょっと民謡三味線の響きに似てますね,津軽とか。 弾きつづけてると,棹近くにある左耳が痛くなるくらい。 意外とパワフルな音がしますです,ハイ。 楓渓さんの月琴音源集(MP3) 「小九連環」は中国の曲,「水仙」は「茉莉花」を元にした長崎の俗曲。 「夏門流水」の「夏門」は「厦門(アモイ)」。 「中山流水」は,聞いたら分かると思いますが,みんな知ってるある歌の元になった曲です。 |