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月琴25号しまうー(5)

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斗酒庵 変な楽器に出会う の巻月琴25号 しまうー(5)

STEP5 しましまクリステル


  このところ庵主,カシューは塗膜のない拭き漆風仕上げに執していたのですが,今回ははじめての竹製半月,材料も合板だしということで,素体の保護のためもあって,ひさしぶりに塗膜のある 「呂色仕上げ」 とまいります。
  前回までで染め上げた半月に,カシューの透(生漆風味)を塗布。
  はじめに,ゆるめに溶いた塗料を たっぷり滲みこませ,じっくり乾かします。
  この塗料は,最初の下地段階でいらちすると,後々かえって時間を食うということを,庵主,これまでのケーケンから身に滲みておりますからねえ。(^_^;)


  下地が固まったら,表面を軽く磨いて中塗り。
  このとき下地がしっかりしていれば,ここからは塗料もやたらと滲みこまず,あとは塗膜を重ねるだけになります。
  「目止め剤(フィーラー)」 を使う,とゆー手もあるんですが,下地が見えない顔料系の塗装ではないので,完成時の色の深みのためにも下地が出来るまでじいッとガマンの子。

  中塗りは気楽にやりましょう。
  2日おきぐらいの間隔で中塗りを2~3回やったところで……



  ホイ,そういえば糸孔をあけるのを忘れてましたワイ。(笑)

  ちょうど中塗り中間の磨きに入ったとこですので,ここであけときましょう。
  オリジナルの半月の糸孔は,かなり大きめですが,こちらは材料がナニですので少し小さくしますね。
  また,オリジナルの糸孔は上から下へ,ほぼまっすぐあけられていますが,これだと 糸を通す時に不便 ですので,ちょっと斜めにあけておきます。


  中塗りが終わったら,いちどまたじっくりと乾かして,いったん 下地ギリギリ のところまで磨きこんじゃいます。
  これで表面の細かな凸凹を,塗料で埋めてしまうわけですね。
  そして上塗りを2回ほど---

  【注意!】 カシューという塗料は,ラッカーやニスに比べると,乾くのが遅いんで,塗った後そのまま放っておくと,表面に部屋のホコリがくっついてハエトリ紙(…古いなあ)みたいになってしまいます。
  中塗りまではまあ多少ホコリやゴミがへっついても,磨きの段階でなんとかなるんでいいんですが,仕上げ塗りの段階となると,そうもいきません。
  上塗りまできたら,塗ったらすぐ箱か何かをかぶせて,なるべくホコリやゴミがつかないようにしましょう。


  上塗り完了!

  一週間ほど乾かしたら,#2000くらいの耐水ペーパーと石鹸水で磨く…というか,石鹸水をつけてナデナデするような感じで塗膜表面にペーパーをすべらせます----けして「擦って」はイケません。

  「水磨き」が終わったら,よーく乾燥させてから仕上げの磨き。亜麻仁油とごく少量の#3000の研磨剤(チタンの粉)をきれいな布につけ,またまた撫でるように軽く拭うように,さわさわさわ。
  10分ぐらい磨いて油をぬぐったら,最後の最後にてのひらでもって直接ナデナデしましょう。


  これでとぅるっとっるの半月,完成です!

  さっそく接着に向けて,染めやら塗装やらで汚れた裏面をキレイにしておきましょうね。

(つづく)


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