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カメ琴1号改修

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斗酒庵 自作楽器を魔改造 の巻2016.6 サイレント月琴・カメ琴改造

STEP1 改造怪人カメハープ

  …そうかあ,2007年かあ。
  もうコレ作ってから10年近くになるんだあ。

  ----と,感慨にふけっておりました。

  庵主作の自作楽器としては初期の作であるこの 「カメ琴」 は。 当時,清楽月琴の構造などを調べるため作ってた実験楽器・ウサ琴シリーズの,しくじって余っちゃった材料と,その頃まだ新木場にあったウッディ・プラザさんで大量に買い込んだチークの粗材。そういうのを組み合わせ,YAM○HAのサイレントなんちゃら みたいのを作れないかなあ----と,かるいキモチで,三週間ほどでデッチあげた楽器です。
  本体は,ウサ琴の胴体に使ってたエコ・ウッド(スプルース製)の輪っかに,チークの角材一本噛ませただけ,ピックアップはアキバで買った圧電素子(¥70)が2枚,それにボリューム端子とピン・ジャック(♀)をシールドでつないだだけのシロモノですが,その後いくたのギグやレコーディングで活躍してきてくれました。

  なんせ清楽月琴は生音が小さいもので,ステージ上でほかの楽器と合奏するときなんか,PAさんナミダ眼になりますもんね。

  今回は,夏の帰省を前にこれを改修。
  スピーカー・ユニットを増設し,「YAM○HAのサイレントなんちゃら」 から 「FERN○NDESのZ◎-3っぽいナニか」 へと,デジモンばりに 「進化」 させようと思います。(w)

  基本的にはエレキと同じ,アンプがないと鳴らない楽器ですので,以前から,これを外で弾くときは,専用に作ったスピーカー付ミニアンプ 「マスヲさん(1合升製)」 を持って歩いてたんですが。よくよく考えてみますと,これあんまり意味がない。合体させてラインアウトを付ければいいだけのハナシですが,生来メンドくさがり屋なもので,なかなかそれに踏み切れず。現在,たまたま修理や研究作業が中断してますので,この機会にパッパとやっちしまいましょう。

 増設ユニットは本体の表板と同じく桐で,ただしそれだけだと強度不足ですので,裏面にブナのツキ板を,木目を交差させるかたちで貼りつけます。これに穴をあけ,スイッチやジャック周りは表面からもツキ板で補強。

 増設部表面の塗装は桐板表面に柿渋一刷け,ツキ板部分を茶ベンガラで塗り分け,¥100均のラッカースプレーで固めました。下地の柿渋がそのうち発色して,面白い感じになると思います。

 カメ琴2号の時にも書いたんですが,この手の楽器の場合,電池の交換の難易が,使い勝手を大きく左右してしまいますので,電池は例によってほとんどムキ出し状態です。改修前にボリュームやジャックをつけてた部分が,ちょうど9V電池の入る大きさでしたのでここに収めます。ほんとただ差しこんでるだけなんですが,木部の寸法がピッタリなんで,ます勝手にはずれませんね。

 従前はこれ自体に電気は使ってなかったんで,回路も配線もムキ出し状態でしたが,今回は9Vとはいえ電池内蔵。電気ゲッキンに電撃されることになるのもイヤなので,裏ブタをつけます。
 圧電素子も露呈している面にエポキを塗って固めてあります。絶縁とか回路保護策というより,これも感電対策ですねえ。

 はじめはただ板切れ一枚をかぶせただけだったんですが,そうしたらスピーカーからの音が,前に飛ぶより,横からダダ洩れするほうが大きくなってしまったので,急遽,そこらにあった端材で側壁を作り,裏ブタに貼付けました。全面ぐるりと囲ったわけでもなく,スピーカーにかかってる上面部だけの壁ですが,これだけのことで,音がちゃんと前に向かって飛ぶようになりましたね。フシギなもんじゃ。(w)
 ただ,こんどは前に飛ぶ音がちょっと硬く,あまりに広がりがなくなっちゃったんで,裏ブタのスピーカーの真裏あたりに孔をいくつかあけてみました。
  

 ----うむ,こんどは弾いてるがわにもそこそこ響くぞ。 Webとかで見た工作真似してるだけなんで,やっぱり理由はよく分からんけど(w)

 三日ほどかけて完成。
 もとが自作の野良楽器なもので,接着はほとんどエポキ,本体との接合は穴あけてボルトナットと木ネジでくくりつけてるだけですが,まあうまくいったかと。

 デザインのコンセプトは 「スチーム・パンク」----だったんですが,まあこんなものです,あはははは。

 表面,上からボリューム,電源スイッチ,スピーカー,出力切り替えのスイッチ,そしてピンジャック。ふだんはスピーカーから出力,ヘッドホンの端子をピンジャックにさせば,以前どおりサイレント月琴としても使えます。

 改修前,ピックアップになる2枚の圧電素子は,薄い両面テープで板に直貼りしてました。Webの記事ではよく,ちょっと厚めの,スポンジなどついた両面テープがお勧めされてるんで,最初そういうのでやってみたら,シールドつないでアンプで出力するとぜんぜんマトモに音が出なかったんですね。

 しかしながら今回は,前と同じにやってみますとやたらキンキンした破壊音が大音量で出よります!! うわああハウハウもぞんで起こりよる~(泣)

 圧電素子ってのは振動や圧力を電気に変える部品(逆に電気をかけると振動します。ブザーの中身)で,これに使ってるのはそんなに好感度でもない。前は長いシールドとかつないだせいで,それが抵抗になり,電気信号が弱くなっちゃってたんでしょうね。
 今回はアンプ・スピーカーとピックアップの距離もほとんどなく,線も短いから電気的なロスがない----庵主前々から言ってるように,ガンプラのザクの目玉光らせる以上の電工は分かりませんからね。本気にしないでくださいよ(w)----とゆーことじゃないかと。一度へっつけた圧電素子をハガし,厚めの両面テープで貼り直しただけで,音の甲高さやハウリング,かなり改善されました。

 さてさて,斗酒庵に新たなギアが追加されました。
 改造カメ琴1号,こんどはどんなところに連れてってくれるでしょう。


(おわり)


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