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月琴WS@亀戸 2017年2月場所!

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斗酒庵 WS告知 の巻2017.2.26 月琴WS@亀戸 2月場所!!


*こくちというもの-月琴WS@亀戸 2月場所 のお知らせ-*


 1月は雪掻きのためお休み。
2017年,はじめの清楽月琴ワークショップは,2月26日,にちようびの開催です!

 会場はいつものとおり亀戸の EAT CAFE ANZU さん。

 会費ナシのオーダー制。
 お店のほうに飲物なりお料理なりご注文ください。

 お店には,ふだんから清楽月琴を2本ばかり預けてあります。いちど月琴に触れてみたいかた,弾いてみたいかたで,WSの日だとどうしても来れないかたがた----ふだんの日でも,美味しいランチのついでにお触りどうぞ~!

 お昼過ぎから,ポロポロゆるゆるとやっておりま~す。
 参加自由,途中退席自由。
 楽器はいつも何面か余計に持っていきますので,手ブラでもOK。

 初心者大歓迎。1曲弾けるようになってってください!
 中国月琴,ギター他の楽器での乱入も可です。

 やりたい曲などありますればリクエストをどうぞ----楽譜など用意しておきますので。
 もちろん楽器の取扱から楽譜の読み方,思わず買っちゃった月琴の修理相談まで,ご要望アラバ何でもお教えしますよ。

 とくに予約は要りませんが,何かあったら中止なので,シンパイな方はワタシかお店の方にでもお問い合わせください。
  E-MAIL:YRL03232〓nifty.ne.jp(〓をアットマークに!)

 北の大地より。
 なんか雨降ってます。(汗)雪かきにきたのに雪が少ないという。
 それはともかく,お待ちしておりまーす。

長崎よりの月琴4(2)

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斗酒庵 依頼修理の続く2016.12~ 長崎よりの月琴4 (2)

STEP2  この録音は自動的に…

 表裏の板や,胴のあちこちにポツリポツリと見える小さな黒い穴。板と側板の間にベットリはみ出た接着剤………
 過去の虫と現代の悪い虫(古物屋)の,それはもう見事なコラボを予想しつつ,にたちまち気の退ける庵主でありましたが。

 長崎よりの依頼修理,調査は続きます。

 まずは棹を引っこ抜いてみましょうか。
 なかごは短めで厚め。
 ここにはスギとかヒノキといった針葉樹材が使われていることが多いのですが,木取した部位は違うものの,延長材には棹本体と同じ木材が使われているようです。

 月琴の棹にはここまで一木作りのものと,こうして延長材を継いだ2つのタイプがありますが,その違いあたりについては,42号の修理記とかどうぞ。

 基部の裏板がわに,経木のスペーサが貼りつけてありますが,現状こいつのために,棹の指板面が表面板のふちからこのぶん上って段ができちゃってます。新しいものなのか古いものなのかはちょっと分かりませんが,この楽器の設定・調整としてはおかしなことなので,あとで削っちゃいましょう。
 あと延長材との接合部,裏板がわの面の接着が割れちゃってるようです。ちょっとしならせると少しカクカク動いてスキマができますね。ここの接着不良は,古物の月琴ではよくある故障。これがあると,糸をしめるたびに棹が浮き上がって,いつまでたっても調弦がうまくいきませんし,音がすぐ狂います。これは要修理。

 さて…内部を。
 うぷ,なんか棹孔の周り,ずいぶんキタないっすね。
 灰色のホコリにまみれてます。ここはふだん棹の接合面で蓋されてるところなので,外からはあんまりホコリが入らないハズなんですが………んでは電球つっこんでっと。

 ----そこは一面,灰色の世界。

 うわああああっ!古物屋めえぇッ!!掃除もしないでフタしやがったなあっ!!

 虫食いがかなりあったんで,いちおうカクゴはしてたんですが……いや,ふつうヘンテコ飾りとか板へっつけるとかする前に,かるく払うとか,掃除機つっこんで吸い込むとかするでしょ,いくらなんでも!

 興奮して揺らしてしまったもので,粉塵爆発でも起こりそうなホコリが内部に舞って,イマイチ視界が悪いのですが。
 内桁はおそらく二枚。
 棹孔からだと,下桁の様子はよく分かりませんが,上桁は棹なかごのウケ孔をはさんで,左右に音孔が一つづつ。


 響き線の基部は,楽器に向かって右がわの孔と中央のウケ孔の間にあり,線はそこから真横にのびて,右の音孔の中に入ってってます。

 中国月琴で似たタイプの基部のあるものを見たことがありますが,ここからでは線形が半円の曲線なのかうずうず線なのか,また響き線がこれ一本だけなのか,ちょっと分かりませんねえ。

 ----げほっ,ごほっ!
 うう…なんか見てるだけで咳が出そうな光景です。


 まあどうせ板は古物屋の再接着。
 ハガれてる箇所もあるので,内部構造の確認も兼ね,さっさとやっちめぇますか!

 えい! バリバリバ…り?
 …えいッ!………えい?
 なんじゃこりゃ。ずいぶんカタいな。
 んじゃ,お湯を垂らしてふやかして……そやっ!
 あぃ? ぜんぜんユルまんぞ。
 (一瞬沈黙ののち,接着部を確認)


 こ~ぶ~つ~やああああああああああっ!!
 きさん!なんちゅうごつせやるうううぅッ!!

 こないだこのブログで書きましたよね!?
 庵主,書きましたよね!(涙目)

 楽器に木瞬,絶対ダメ!!!

 ----って!
 桐板の再接着に木工用瞬間接着剤……しかも虫食いだらけの周縁部にべったりごってり………信じられん!


 うわああん!この野郎おおおおおっ!
   手ェ出す前にちッとは勉強しろおおおおおっ!


 貴様の血は何色だあああッ!!

 うわあああ……木瞬が虫食いの溝に入り込んで,虫が食ったカスといっしょに固まってます。胴体の,ほぼ全周で。
 こ…これを修理するのか……誰が? え,オレ?


 ゆ…ゆ る さ ん!
 これやらかした奴,九族まですべてに,一生お尻からムラサキ色のケムリがぷぅぷぅ出る呪いをかけてやるうううっ!!!ぷすぷすぷす(呪いの粘土人形に,古クギや錆びたピンとささくれさせた竹クギを刺している音)

 うううう……ひっく。(滂沱)

 虫食いのせいでもともと弱ってる部分に,さらにこの仕打ち。こないだ買ったアセトンの残りもぜんぶ使い,かなり手こずりはしましたが,なんとか板をハガし,楽器内部を露出できました。

 虫の食いカスが灰色の綿ぼこりのようになって,楽器のあちこちにヘバりついてます。
 外に出てホコリをはらい,板の周縁と側板の接着面にアセトンを塗り,固まって層になった木瞬を溶かしては削って,少しづつ除去していきます。ハガすとき,薄く板の表面持って行かれたようなとこは,そのままアセトンを塗っても,板がカバーのようになって効果がないので,ペーパーで板の薄片をこそいでから作業をくりかえします。多くの部分で,木瞬が虫の食べカスをからめて硬いパテ状になっているため,虫食い溝の中まで完全に除去できない個所もありました。なんていう作業だ………楽器にすることじゃないよ,こりゃ。

 前も書きましたが,木瞬が残ってますと,部材に厄介な変質が生じたり,ニカワなどを使う本来の修理に支障が出たりします。細かな溝や柔らかなところに滲みこんでしまったぶんはもうしょうがないとして,こちらの修理作業がなんとか可能な状態にするまで,片面だけで三日はかかりました。

 これやらかした奴ら,おまえらもう,
    一生お尻からムラサキ色のケムリをぷぅぷぅ出す
                  ヘンな病気にかかっちまええええええっ!!!





 さて,内部構造はだいたい,棹孔からの観察から予想されたどおりでしたが。
 まず,響き線は渦巻線でしたね。そこまでは予想の範囲内でしたが,この下桁にぶッささってる和釘はなんでしょう? 通常,この手のクギは響き線の固定に使われるものですが,この位置でそれはないですよねえ。
 これに似た構造を,庵主,少し前にほかの楽器で見ています。 首ナシだった47号の内部構造ですね。あちらでは渦巻線が側板から生えてましたが,その線の両がわに,線基部の固定とは関係のないクギが2本刺されていました。(下左画像)

 おそらくこれは 「響き線をカランカラン鳴らすための構造」 だと思われます。

 長崎のほうでは今も,演奏の前後などに月琴を振って響き線を故意に鳴らす,ということをしています。
 まあ外部からはコントロール不能で,べつに鳴って欲しくない時や,ふつうに持ち歩いてるときでも鳴っちゃうものなのではありますが,庵主としては,擬甲の先で胴をつっついてタップ音を出すのと同じく,構造によっては大事な響き線が傷むこともあり(とくに線の長い唐物月琴では!)大してカッコのいいものでもないんで,是非やめてほしい悪習慣です。
 これらはたぶん,向こうの人がこの楽器を教える際に 「ほ~らほら,揺らすと鳴るんだよお。」 とか 「たっりーなもう,はやく弾けよお,てめえら(つんつんたんたん)」 てな感じでやったのを,日本人,マジメなもンですから 「こういう演奏があるんだ!(キラキラ)」 とか思い込んじゃった手合いでしょうねえ。
 月琴の響き線,というものは,材質的にも構造的にも,多くはそういうようなことをする工作になっていませんし,大陸にはそんな演奏ごじゃりません。

 しかしながら,月琴大流行,売れば捌けるの明治の御代,この「響き線」というものが「何のために」入っているのかもちゃんと知らんで分からんで,見様見真似や聞きかじりの知識で作っていた職人さんも,数多くおったものと思われます。
 振ると鳴っちゃうハリガネを 「鳴らすためのハリガネ」 と勘違いしたくらいは,可愛いもンじゃアありませんか。
 この楽器に47号,そしておそらくは工芸家・小野東谷の手作り月琴(39号)にあったフシギ構造や,西久保石村作13号の内部構造も,おそらくは同様の勘違いから生まれたものなのではと,庵主は考えております。

 いやでもね----これハッキリ言って,鳴っちゃうと響き線の効果がかからなくなるから,この手の工作,この楽器としては蛇足,メイワクなだけなんですけどね。(w)


 全面を覆っていたホコリをはらって,あらためて見ますと,内部の作りは比較的丁寧ですね。
 内桁の孔もきちんと四角に貫いてありますし,四方接合部の裏には補強の当て木がガッチリへっついてます。これのおかげで側板にはスキマ一つなかったんでしょう。

 ただこの内桁が……ああ,またユルユルですね。
 あ,はずれた。(遠い目)

 国産月琴では時折このように,内部構造や内桁の接合・接着がかなりおざなりにされていることがあります。ちょっと前に琴華斎の修理の中でも書いたばかりですので,その理由については深く触れませんが,まあ月琴の胴体を「箱」と考えるか「太鼓」と考えるかの違いですね。ギター職人が月琴を作ると,どうしても大きな穴,胴体にブチあけたがるのと似たようなもので,三味線屋さんが月琴を作ると,どうも内桁を板にへっつけたがらないようなんですわ。

 四方の接合部が必要以上にガッチリしてるので,今のところこれがハズれてても,胴体構造に大した影響は出ないようですが,とりあえずここらも要補強ですね。

(つづく)


長崎よりの月琴4(1)

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斗酒庵 依頼修理の続く2016.12~ 長崎よりの月琴4 (1)

STEP1  ミッション No.4

 Yさんちの天華斎と前後して,長崎よりまた1面,依頼修理の楽器が舞い込んでまいりました。
 何度も言ってますが「楽器は楽器を呼ぶ」,重なるときにゃあ重なるもンですねえ(w)

 お話がきたのが11月の末。
 庵主ァべつだん江戸ッ子じゃござんせんが,宵越しのゼニは持たず,年越しの仕事ァしたくねえ,ってもンで。
 さてさて恒例の多重修理,晦日までにあがるやいなや!!

 ざっと見たところ,ラベルもなく内部に署名等もないようで,どこの誰様の作だかは分かりませんが,すらりとした姿のいい国産の清楽月琴ですね。

 んじゃまず棹から。

 蓮頭の代わりにナニヤラへっつけてあるほか(仏手柑…かなあ家具の部品? 彫刻した薄板を厚めの桐板に貼り付けてある),山口もなんかヘンなカタチだし,フレットも低すぎる----てかこの棹上の3本,高さが同じですね。糸倉には三味線の糸巻が刺さってますし,この山口(?)の乗っかってるあたりをふくめ,何箇所かネズミに齧られてるようですね。

 山口の取付けは指板が山口の前で切れてて,棹本体に直接接着するタイプ。名古屋の鶴寿堂なんかもやってますが,よく見る工夫の一つですね。 単純に平面に貼りつけるのじゃなく,段を作ってそこにはめ込むようにすれば,より頑丈にへっつけれるんじゃね? という発想でしょうが,指板の厚みはふつう1ミリあるかないかなので,どこまで補強の効果があるのかは少々ギモンです。 まあ,指板には多く接着の悪い唐木材が用いられるので,そこにつけるよりはカツラとかホオで出来た棹本体に直接つけたほうが良いだろう,という考え方だったとすれば(w)まだ分からんでもないです。
 糸倉はスマートで,国産月琴としては標準的,あまり特徴のないカタチをしています。棹背はややアールがキツめ,反り返りが美しいですね。現状でやや表板方向に傾いでおり,表板のふちと指板の間に少し段差もあるようです。

 胴の表板はかなりいい板だったようです。けっこう目の詰まった桐板で,矧ぎ目が見当たらない。

 棹上のお飾りはなくなって痕だけになってましたが,胴上には3つばかり,けっこういい出来のお飾りが残ってます。いちばん上が 「霊芝」 つぎが 「瓢箪」 最後が 「魚」 ですね。左右は定番の 「菊」,扇飾りは 「葡萄」 ,中央はええっと----「菱木瓜(ひしもっこ)」 ですかね。作者か所有者の家紋かな?


 ピックガードは欠損。
 接着痕にかなりヒドい虫食いがありますねえ。
 たぶんヘビ皮が貼られてたんでしょうが,溝は浅いもののもう縦横無尽に食いまくられちゃっています。
 半月は単純な板状の半円形。同タイプとしてはかなり低めに作られてます。たぶんカツラかホオを染めたもので,多少角のところに色がスレて薄れた部分があるものの,基本的には健康。糸孔の擦れや広がりもあまりありません。
 この半月のところのほかにも,表裏板のあちこちに大小の虫食い痕や虫穴が見えます。保存状態が悪く,かなり美味しくいただかれちゃってるようですね。

 裏板は例によって表板に比べるとかなり質の劣る板で出来てます。とはいえ,よくみる月琴のよりは高級そうで,矧ぎも少ない。


 「板目を合わせる」なんて基本的なこともしてませんが,3枚矧ぎくらいかな?(ふつうは5~7枚の小板をつぎはぎして作る。10枚を越えることもある) 矧ぎ目が割れてて現状ほぼ三つに分離しちゃってますが,その割れ目の周辺に虫食い穴がいくつもみえるんで,ここもたぶん,矧ぎ目に沿ってだーッと食われちゃってるんでしょう。

 ドタマに貼りついてる飾り板や三角形の山口,なんだか足りないフレットなどが後補なのはもちろん,本体の材質や工作などと比較すると,多少チグハグなところがあるので,残りの装飾もオリジナルかどうか疑問はありますが,楽器の質としてはまあそこそこ,中の上は行ってるかと思われます。
 棹の色はかなりトンじゃってるようですが,胴側はスオウの黒染が真っ黒に残っていますね。このあたりは保存がいい。
 また胴体接合部の工作が良かったようで,単純な木口同士の擦り合せに過ぎないのにスキマもほとんどなく,いまもガッチリへっついてて,弛みのひとつもありません。


 虫食いやら割れやらで傷んではいるものの,現状,表裏の板はだいたい胴体にくっついています。ただし,胴周縁のあちこちに段差ができちゃってますし,裏板の下縁にはかつての持ち主が板の浮きをとめようとしたのでしょう,錆びた小さなクギまでささっちゃってます。
 この楽器の面板はもともと,かなりの範囲の接着がトンで,ハガれちゃってたんだと思うんですが……そういう板のあちこちに,不吉な再接着痕---というかはっきり言って接着剤のハミ出しが見えますねえ。

 どうやら,すこしでも見てくれ良くしようと,親切な古物屋さんが,だいぶん頑張ってくれやがったようですね………ふふふふふ,嬉しい,うれしいなああああ。(と,ワラ人形に五寸釘を持って立ち上がる)

(つづく)


Yさんちの天華斎(2)

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斗酒庵 依頼修理の続く2016.11~ Yさんちの天華斎 (2)

STEP2  測れど測れどなんかヘン

 さて,Yさんちより依頼の高級唐物月琴。
 まずは現在の破損状況と,オリジナルの状態を把握するため,より詳しい調査と計測の作業に入ったのですが。

 あれ----なんかおかしいな?

 あちこち定規をあてては測り,計算機に入力して,一定の縮尺で紙に書き写し,楽器のカタチを描いてゆくんですが,今回の作業ではなぜかこれがうまくゆかない。何度はかりなおして描いても,なんか歪んじゃうんですね。見た感じと違っちゃうんですわ。
 月琴という楽器は基本,まン丸な胴体に四角い棹のついた,比較的単純な外見をしているので,庵主はこの自称「フィールド・ノート」では,胴体を直径11.5センチの,コンパスで描いた円として統一しています。
 月琴の胴体は実際には真円ということはまずなく,縦か横方向のいづれかがわずかにふくらんだ形になっているのがふつうです。
 たいていの場合その差は2~3ミリ程度ですので,いつも使っている「お絵かき帳」の紙,B5版の大きさに縮尺した場合には,作画としてほとんど無視していい寸法となり,胴体をコンパスで描いた円としても,縦横の実際の長さを別記しておけば,情報としては事足りるものとなります。
 ----という感じなので,いつもですと胴体の縦横軸を基準とし,上に乗っかっているお飾りや半月などの位置を,そことの相対関係で測って記してゆけば,多少の誤差はあったとしても,だいたいは似たような絵が描けるんですが----それが今回はどうもうまくいかない。ちゃんと測ってるのになぜか見た目とズレるし,違う方向から測り直すたびに,数値がわずかづつ違ってゆきます。これは何だ?

 何度も書いてる通り庵主,さんすうのレベルでつまづいて以来,数学・物理は総赤点という身の程ですので,おそらくは自分,どっかで計算を間違ってるのだろうと,そもそもの縮尺や,計測値の計算を何度もやり直したんですが,やっぱりズレます。

 三日ぐらい格闘して,ふと気がついたのは,バカみたいに基本的なことで。

 この楽器,縦も横も歪んでるんだわ。

 庵主は作画の際,月琴の縦の中心線を,糸倉の先端から山口・指板を通り,胴をぬけて半月に至るラインの中央とし,その中心線上で胴体の中央となるところ,そこで直角に交わる線を,横の基準となる水平線としています。
 いくら外見的にそれっぽいものとなっていたとしても,弦楽器というものは,基本的にはこういう中心線が傾いていたりズレたりしていると,操作に支障が生じますので「楽器」としては成立しません。もしそういう製品があったとしても,まず確実に歩留まり・不良品として処分されてしまうでしょう。なんせ楽器なのに「弾けない」んですから。

 が。

 そういや,この 「楽器さま」。どこにもキズがねえなあ。

 どんなに大切に扱ったとしても楽器は,演奏をすればかならずどこかが減ります。かならずどこかに小さなシミやキズが生まれます。ピックの先が触れる表板のバチ皮の横,指の当るフレット,手のかかる棹背や胴の肩の部分,糸を張る糸巻や半月は,糸を換えるたび,調弦のたびに糸が擦れ,しめつけられます。
 そういう使用痕が見つからない。ヘビ皮の横とか,左右肩口にすこし擦ったような痕は見えるのですが,これもよく見ると筋がきわめて浅く,バチ痕よりは整形の時の作業痕のような気がしますしね。

 そこでいちど頭を真っ白にして,月琴という「楽器」としてではなく,こういうカタチのモノとして。ふだんのように定型に沿ってではなく,完全にイチから測り直してみることとしました。(画像はクリックで拡大)

 うむ----いちおう楽器というものに関わるニンゲンとしましては,なんだかまとめるのが心苦しいような結果が出てしまいましたぜ(泣)

 つまりこの月琴は,胴体の中心線が,本来あるべき位置から右に2ミリずれ,7度傾いています。半月の位置と取付けは,その7度傾いたラインからさらに2ミリ左にずれたうえ,0.5度ほど右に傾き。きわめつけは棹の中心線が,その7度傾いた中心線からさらに1度,右に傾いているというとこですね。
 ついでに言うなら,胴体でいちばん幅のあるのが,現在の中心線の上端を0時としたときの,1時30分にあたる角度のライン。誤差は3ミリに少し足りないくらいですが,大げさに言いますと胴体が斜めに傾いた楕円形になっておるわけです。

 こう書いてもなんだか分からないかもしれませんが,簡単に言いますとまあ。

 ----もうムチャクチャでんがな~~~ッ!!!


 ということですね。棹とか半月が少し傾いている,というくらいなら,部分的に弾きにくいとかピッチに少し影響が出るとかいう程度でしかありませんが,こうまであっちゃこっちゃ傾いてますと,まあ「バランスが悪い」どころのハナシでは済みません。こりゃまあ,かろうじて 「糸が糸巻から半月までとどいてる」 というだけの物体ですわ。

 ううむ,この修理報告において何度も書いてますが。
 見かけのキレイな美しい楽器ほど,なにかオソろしい,悪魔的な事態を内包しているものです。

 ここまで保存がキセキ的,ほぼ新品みたいな状態の唐物月琴なんて,これからの生涯,二度と出会えるか分かりませんが,それだけに,内に秘めた「魔」も相当なものだったってことですねえ。


 あ,ちなみにこの楽器。
 内部構造および内桁の接着には,何の故障も見られませんでした。板に割れもあるし,ふつうだとどこかはずれてたり浮いてたりしてるものなんですが,楽器の内部はきわめて清潔で,接着接合部のニカワもじゅうぶんに活きており,内部構造の工作それ自体もかなり頑丈です----てか,庵主的にはもういッそ,どこかぶッ壊れててくれればよかったかもなんですが(w)----ここにも実はもう一つのでっかい「魔」が内包されておりました。

 唐物月琴の内部構造はだいたい同じ。
 内桁は一枚だけ,響き線は表がわから見て右がわの肩口を基部とし,内桁にあけられた孔を通り,胴内を半周する長い弧線となっています。

 はいはい,じゃあ棹を引っこ抜いて,内部をのぞいてみましょうね。中央に見えてるのは棹の「なかご」がささる穴ですね。

で右がわ----響き線の基部が見えてます。線に沿って桁のほうに目を下ろしてゆくと,木の葉型に刳りぬかれた響き線を通すための穴が見えました。
 じゃ,こんどは反対。楽器をひっくり返してっと……左がわを見てみましょ。

 あれ?

 ひっくり返したつもりだったんだけどなあ。
 間違ってまた右がわにしちゃった。しっぱいしっぱい(テヘペロ)
 んではもう1回。

 ………あれ? やっぱり響き線の,基部が見えます。
 なんとこの楽器,響き線が2本も入っております!
 唐物月琴でこんなのはハジメテざんすっ!!

 内部を電球で照らすなどしていろいろ観察した結果,両がわとも線の取付けは通常の唐物月琴と同様,楽器肩口に直挿し,棹なかごの穴の向こうに右がわの線の先端が見えますが,左がわの線のほうのはそこからでは見えません。おそらくは右を長く,左を短くしてあるのだと思われます。

 ふつう片がわ1本の響き線を左右2本にすれば「響き」は2倍になるんじゃね!----と,いうようなことは,この楽器について大して知ってなくても思いつきそうな発想ですが。実はこの「誰でも思いつきそうな構造」,現実にはなかなかお目にかかれません。
 その理由は単純, 「実際にはうまくいかない」 から。

 響き線,というものは,弦の振動に共鳴して動作する「共鳴弦」のような構造ではなく,演奏者の身体の揺れが楽器に伝わり,内部に仕込まれたハリガネが勝手にプラプラ動いているところに,弾いた弦の音が勝手に混じって,勝手に金属的な余韻になる,といったもの。 共鳴弦(ドローン)ではなく,コイルリバーブとかスネアの底につけるスプリング,ギターのエフェクターみたいなものです。しかもその効果は気まぐれで,外部からのコントロールはほとんど不能,演奏姿勢や弦を弾くタイミングがうまくないとちゃんと働かないうえ,逆にヘンな姿勢や無茶な演奏をすると,胴内でガシャガシャ,単なる「ノイズ発生装置」となりやがってしまいます。

 さて,月琴という楽器は基本左右対称(今回の楽器はこの点多少問題ありますが w)の円形胴という単純な形態のため,右利きの人も左利きの人も,弦を張り替えれば,同じように操作・演奏できるわけですが,左右をひっくり返して弾いた場合にいちばん影響が出るのが,この「響き線の効き」になります。
 多くの響き線は,演奏者が楽器を演奏姿勢に向けたとき,もっとも効果を発揮するよう,胴内で完全に片持ちフロートの状態になるように調整されています。演奏姿勢の影響を受けにくい渦巻型,あるいは単純な直線タイプの場合はこの限りではありませんが,唐物月琴のような長い曲線の場合は間違いなく,左右をひっくりかえせば,線は機能しません。
 すなわちこの楽器の場合,演奏姿勢に立てたとき,右がわにある線は通常どおり機能しますが,左がわは内桁か胴内のどこかに触れて,ほとんど効果が期待できません。左の線をやや短くしているのは,おそらくその対策のつもりだったと思われますが,実際,演奏姿勢に近い感じに胴をたててのぞいてみますと,右はプラプラ揺れてるのに左のほうはピクリとも動いてませんよ。
 さらにはこの動かない左の線に,右の線の響きが伝わると,ビビリ音のようなものを発生させてしまうようで,余韻に濁りが出てしまってますねえ----くそこの与太郎,思いつきだけで余計なことしやがって。

 とはいえ板にハガレなく,内部構造に故障なき現状。
 もうしわけないが,今回ここに手出しはできません。
 いづれ使ってるうちどっか壊れましたら,その時こそは,この原作者の「蛇足」,余計な響き線1本,すっぱり引っこ抜いてみせやしょう----それまではご容赦を。

 うむぅ,実際に楽器を見た当初は「部品もそろってるしキレイだし,こりゃ楽勝楽勝!」とか考えてたんですが今回の修理。
 意外に嵐を呼びそうです。

(つづく)


Yさんちの天華斎

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斗酒庵 依頼修理の続く2016.11~ Yさんちの天華斎

STEP1  調査は手間だが役に立つ

 9月に帰省してから,48号の仕上げのあと,合歓堂・琴華斎2とたてつづけに2面の修理を仕上げて。ふぅ……俺は燃えつきたぜ。
 と,ヤスリ片手に 「先一昨日くらいのジョー」 となっていたところ。
 思いがけず,さらなる依頼修理が舞い込んでまいりました。

 とりあえず画像を送ってもらったところ。
 …おぅ,これはこれは唐物月琴じゃあーりませんか!
 わたしみたいな研究して修理やってる人間でも,唐物月琴のホンモノとなると,そうそうお目にかかれるもんじゃありません。
 お江戸の時代から明治まで,百年前の当時としてはかなりの数,輸入されてたとは思いますが,いかんせん国産月琴に比べれば数も少なく,当時とてそこそこ高嶺の花だったかと思われます。

 なんにせえ,清楽の研究者にとって,その音楽の出元である中国から直接渡ってきた唐物楽器のデータは貴重。

 真っ白な灰から,ひとつの細胞が分かれ,みっつの生き物になるくらいには生き返って,お引き受けいたしました。
 (音楽世界のw)やみ~にかくれて,いっきっる~。
 おれたちゃげーっきーんにんげんなのさ,たったらったたったら~。

 オーナーのYさんは,以前,うちのWSに来てくださった方。
 中国現代月琴を持ってたんですが,うちで聞いた清楽月琴の音色が忘れられず,えいこらしょーっ!とネオクで落としたとのこと。
 ----その熱意うけとめましたで,ばっちり修理させていただきますですよ,ハイ!

 奇跡のようにキレイな状態の楽器ですね。

 表裏板にヒビ割れ少し,いくつか部品がはずれちゃったりしてますし,長い間人の手に触れられてなかったので,唐木の部分などは多少脂枯れして色が薄ぼけちゃってますが,表裏の板の変色もほとんどなく,おそらくはこの楽器が,海越えて渡ってきた当時の色合いに,かなり近いままかと思われます。

 裏面には当初の所有者の筆でしょうか,「蟾影清音(せんえいせいおん)」の墨書。
 「蟾(せん)」 は 「蟾蜍(せんよ)」 ,ヒキガエルのこと。中国の伝承ではお月様の中にはヒキガエルが住んでることになっています。一説によればそれは旦那のいない隙に,不老不死の薬を盗み食いして天に上った「嫦娥(じょうが)」という女性。不老不死にはなったものの,盗み食いの罰としてヒキガエルに姿を変えられ,月に住むことになった----お月様の中の黒っぽい部分を,ウサギやカエルと見立てた伝説の一つですね。
 そこから敷衍して 「蟾影(せんえい=ひきがえるのかげ)」 と書いて,月の光のことを言います。
 月光のように清らかな音,というのと楽器の音色をひっかけているのですね。ごくごく短い文章ですが,そこそこの漢文力です。
 ただしまあ「清音(せいおん)」はちょっとやりすぎかなあ。
 「清楽」の曲は基本ポピュラーミュージック。「清音」は「きよらかな音」程度で使えばふつうの語ですが「清商楽」の意味もあります。これは楽府題,ご高尚な雅楽や宮廷楽の類を指します。日本の「清楽」のようなごく卑俗な由来を持つ音楽に使って良い語ではありません。(明治の清楽家の多くは,いろいろ勘違い-かなりおだやかに言ってw-してたんで,よくコレをソレに結びつけようとします。)

 1行目の右上に1箇所,署名の下に2箇所印が捺されてますが,なにせ板の上なもので,かすれてていまいち読み解けない。署名は2文字目がちょっと自信ありませんが 「華曽」 ではないかと。



 蓮頭の下半分が欠損,棹上のフレットが全損。お飾りやフレットの痕跡には,何箇所か最近の補修痕があります。柱間のお飾りもいくつかはずれてしまっていますが,別にちゃんととってあるので,すべてオリジナルかどうかは分かりませんが,数はそろっています。

 そのほか特記すべきはコレ----ベッコウのピックですね。
 紐飾りはそれほど古くないもののようで,本体にかなりの虫食いもありますが,こういう付属品が残ってるのはとても珍しいんです。
 庵主がふだん作ってるのとはちょっと違うタイプですが,三味線からの転向組などは,多くこんな感じに先端の四角張ったピックを使っていたようです。おそらくは,先が丸まっていたり尖ってたりするのに比べると,弦を弾くときの感触が,三味線のそれに近かったからだと思います。


 バチ皮は後補。おそらくオリジナルについてたのより,かなり大きめの皮を貼りなおしたものですね。
 それゆえにコレ----楽器中央のオリジナル・ラベル----がほとんど隠れてしまってます。
 もとは裏板にもラベルが貼ってあったようですが,そちらは完全に剥がれて日焼け痕だけになっていますので,この楽器にいま残っているのは表板のこれだけ。とはいえまあこの状態だもんで,頭の1文字以外,ほとんどかすれちゃってますが,庵主にとってはこれだけあれば,楽器の素性探は探すまでもナシ(w)。

 ラベルに残っている文字は篆書の「天」,「天華斎」3文字の最初の1文字です。
 そしてここにこのラベルを貼るのは,福州茶亭街の楽器舗・「老天華」 。
 裏板には自分たちが老舗「天華斎」の「正統な後継者」「天華斎本店」であるという,「天華斎正字号」ではじまるお店の紹介を書いたラベルが貼ってあったと思われます。


 『福州市史』によれば,かつての福州茶亭街には,本家「天華斎」のほか,この「老天華」「天華斎仁記」,前に修理したことのある「清音斎」など,数多くの楽器舗が立ち並んでいたそうです。このほか楽器についてたラベルから見るに,「玉華斎」も茶亭街の住人,河をはさんでむこうの南台には「太華斎」もおりました。
 このうち「老天華」「天華斎仁記」は名前から見ても分かる通り,天華斎ののれんわけと思われる店ですね。「玉華斎」「太華斎」もおそらくは,天華斎のエピゴーネン,もしくは弟子筋とかと考えて間違いないでしょう。こないだ修理の終わった「琴華斎」は日本人ですが,その名乗りは間違いなく「天華斎」を意識してのものだったでしょう。

 いまも続く「老天華」のほうの伝承では,楽器舗・天華斎の系譜は----

  王仕全-王師良-王石孫-王子桑

となり,初代・王仕全が清の嘉慶年間に「天華斎」を開き,王師良が店を継いで「老天華」と改名した,とあります。しかしながら同時期に「天華斎の二代目」ととれる「天華斎仁記」という店が存在していたらしく,また別の資料は,1898年のパリ万博で金賞をとったのは「天華斎の三代目・王石糸」であるとしています。

 「石糸」は「石孫」の間違いなのかもしれませんが,王仕全・王師良に,店を開くような複数の子がいてもおかしくはなく,王師良がなぜすでにビックネームであった「天華斎」を捨て,わざわざ「老天華」と名乗ったのか,「天華斎仁記」とはどういう関係にあるのか,そのあたりもふくめて,いまのところ調査中でございます。

 明治のころ日本に入ってきた「天華斎」の多くは,海外に販路を大きく広げたという三代目以降のものと思われます。「老天華」の楽器は,本家・天華斎のものと比較すると,やや小ぶりで楽器の作りや装飾などの手が繊細です。うちで扱った23号茜丸は,この特徴からおそらく老天華の製品だったと考えています。 対して38号は日本の職人による補修がかなり入ってはいましたが,おそらくは初代か二代目の作でしょう。「老天華」のものに比べると,加工はやや荒々しいものの,素材がぜいたくに使われ,やや大ぶりに見えます。

 さてではこの楽器,あらためて観察を続けましょう。

 まず目につくのがこの棹の長さと糸倉の形状です。
 唐物月琴の棹は,一般に国産月琴のものより短く,棹上にはフレットが3本しか乗っていないのがふつうですが,この楽器の棹は指板の部分が148ミリ,いままで扱った唐物より1センチくらいも長い。国産月琴でも関東の石田義雄や前回までやってた田島勝なんかの楽器でしか見ないような長さですね。そのため,彼らの楽器と同じく,第4フレットの痕跡が棹の上にあります。

 糸倉は,横から見た姿や,裏から見たとき「うなじ」にあたる部分が平たく,「絶壁」になっているところなどは通常の唐物月琴と同じですが。フレットのついている表がわから見たとき,トップナットである山口の乗っかってるところ,そこが少しふくらんでその下がわずかに段になり,そこから左右がわずかな広がりながら胴体へとつながっています。指板部分の横幅は,山口下の段のところで24,胴体との接合部で27ミリです。
 これは日本で作られた国産月琴では一般的なスタイルですが,唐物月琴では珍しい。
 唐物月琴の指板部分は,右画像のように上から下まで,すとんと同じ幅なのが定番です。

 つづいて胴体。
 厚いですね。厚さ4センチ。5ミリほどの違いですがやたらとぶ厚く感じます。胴体の直径が最大で350と,平均より5ミリほど小さいためもあるかもしれません。
 側板4箇所の接合部を隠すように,透かし彫りの飾り板が付けられてますね。玉華斎では表面にただ貼りつけてあっただけですが,この楽器のは胴材に凹みを彫りこみ,そこに埋め込んでます。凝った作りですね。


 凝ってる,といえば半月の装飾も見事なものです。
 黒っぽい本体の上面に,ツゲの透かし彫りを貼りつけてます。そっくりなものを,前にも一度紹介したことがありますが,この意匠は 「海上楼閣」,いわゆる 「蜃気楼」 をテーマとしたものです。
 左右と下縁部に細かな波の紋様,中央に建っているのがまぼろしの「楼閣」,よく見ると楼閣の下は雲のようになっており,右下のほうにいる龍のようなものが,口から吐いている息につながっています。
 よく知られているように「蜃気楼」を生み出す 「蜃」 はハマグリ。貝ですが,「蜃」の字が貝類を表す「虫」と「龍」である「辰」から出来てることからも分かる通り,これは貝類の王様,龍の一種とも考えられているのです----同じような気象現象である「虹」が,やっぱり龍の一種が原因(というかそのもの)とされているのと,基本は同じですね。
 諸々の生物は久しく長じると 「精」 となり,精がさらに長じると 「龍」 となる,「龍」といえば,わたしたちのイメージ的にはヘビのでっかいのですし,「龍」の字の右がわのうねうねも,ヘビののたくった姿であるという説もありますが,これとは別に博物の世界では,トカゲもイモリもイモムシも,長生きして高い神性を得ると「龍」となるという考え方が,かなり古くからあったようです。

 さてさて,蜃気楼と鳳凰(正確には鸞)とコウモリに見守られたこの楽器,その装飾,その仕様からしてかなりの高級品と見ましたが,その音色はどんなやら。
 ----いまからもう,楽しみでございます。

(つづく)


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