アルファさんの月琴(番外編)
ヨコハマ買い出し月琴(4)
番外編・アルファさんの月琴エレキ化計画 アルファさんの月琴を,フツーにウサ琴の延長として作るか,あるいはカメ琴系列のとことんイレギュラー楽器の一つとして,ステージでもバリバリに目立てるエレキ月琴として作るか―― 製作開始当初から迷ってはいたんですが,迷いながら作ってるうちに,完全アコースティック楽器として完成してしまいました。 音もくっきりはっきりしているほうなので,PUを付ければかなりいー感じで鳴る!――とこの極道PUNK野郎は考えるわけですが,ここまで外見的に上手く出来上がった楽器に,あらためて穴ポコ掘ったり裏ブタを切ったりするのはどうにも気が退けます。 そこで今回は「外付け」のPUを考えてみました。 音を拾うPU部分は,木材箱の中にたまたまあったタモの板を削ったり刻んだり。 カタチはテキトウです。 裏に円を三つと素子をつなぐ配線のためのくぼみを彫り込んで,エポキシ接着剤を流し込んだところに,あらかじめ結線しといた部品を置いて,板にはさんで圧着します。 圧電素子の構成は,去年のウサ初パワーアップで試したパターンの応用で,2.5cm径2枚と,2cm径1枚を使った左右非対称型。とりあえず今回は高音が単弦なので,バランスを考えて,小さいのを高音側に寄せてみましたが,単に素子が増えて出力が増してる,てこと以外,音質的にソレっぽい効果があがってるのかどうか,この手のことは不案内なので実際のところ分かりません(汗)。 表面のシワシワしてるのは,エポキシが当て板につかないように貼ったラップ。 シワシワ具合がちょうど滑り止めにいいんで,そのままにしました。 こんなふうに,半月の下に挿しこんで使います。 裏側には輪っか飾りの内縁に合わせて段を作ってあるし,半月の先のあたっている部分は凹ませてあるので,単に挿しこんでるだけですが,かなりがっちりと固定されます。 圧電素子を使ったPUの回路は,阿呆の子みたいに単純なので,あとはここから伸ばしたシールド線を,ボリューム抵抗とジャックにつなぐだけですが――さすがに今回は,回路ムキ出しのままだと見栄えが悪い。 回路を入れる,ボリュームBOXみたいなものが欲しいところですね。 では,いつものごとく\100屋さんへGOGO! 木の宝石箱とか唐辛子の振出しから石鹸箱まで,2時間くらい売り場を徘徊して,いろんな箱モノを物色したんですが,けっきょく,こういうのに仕込むことに。 ブルーのスケルトンが某Macみたいで素敵。 サテ,これは何でしょう? 答えはエンピツ削り。 蓋が開閉式なのでメンテにも良さそうですし,エンピツを挿しこむ穴はそのまンまジャックの穴になります。 刃の部分はプラスチックのツメで押えてあっただけなんで,ドライバーでツメをちょと起したらカンタンにはずれました。あとは蓋にボリューム端子の穴と,PUからのシールド線を引きこむ穴を,ドリルでちょちょいと開けたらおしまいです。 もう二つ穴をあけて,ナシカンを付け,ぶるさげれるようにしておきましょう。 シールド線は長めにしてあるので,楽器尻の金環にさげるもよし,ズボンやベルトにぶるさげるのもいいでしょうね。 仕上げにPU板の表側をラックニスで雑巾ポリッシュ。 工作時間・1時間ほどで,アルファさんの月琴専用,外付けPU,完成です! さっそくアンプにつないでテストテスト~。 そういえば今回は,途中で結線のテストとか一度もしてなかったな~。 …でも見事鳴りました。 参考にアンプラグドの音とPUを通した音。波形はSPWaveで視覚化しました。 それにアンプラグドでの演奏を一つ,つけておきますね。
PUを通すとちょっと野太さが増すかなあ。 アンプラグドのほうがやっぱり,「アルファさん」っぽい演奏が出来そうですね。 |